米軍は15日、イランの小型艦艇6隻と数機のドローンを破壊したと発表した。これは、ドナルド・トランプ米大統領が主導する「自由プロジェクト」の一環で、ホルムズ海峡の航行再開を目指す軍事作戦の一環とされる。
米海軍は同月13日から、商船のホルムズ海峡通航を開始。ニューヨーク・タイムズによると、米国旗を掲げた商船2隻が海峡を通過したという。デンマークの大手海運会社マースクも、米国旗を掲げた自社の自動車運搬船が海峡を通過したと発表した。
しかし、イラン側はこれに反発。複数の商船が爆発や火災に見舞われたと主張し、UAEの油港がイランのミサイル攻撃で炎上したと報告した。イラン国営メディアは、米国が商船を攻撃し民間人を殺害したと非難したが、これらの主張には裏付けがない。
一方、UAEはイランからの攻撃を受け、油港フジャイラで火災が発生。UAE当局は報復権を主張しており、イラン側は「イランの支配下にある海域の拡大」を示す地図を公開した。この地図には、UAEの沿岸部、特にフジャイラとコルファッカンの港が含まれており、UAEはこれらの港をホルムズ海峡封鎖の代替ルートとして利用してきた。
石油価格はこの緊張の高まりを受けて上昇。米国とイランの「休戦」は崩れつつあり、UAEは湾岸諸国との関係が複雑化する中で、新たな局面を迎えている。
関連情報
- 米国防総省は、イランの艦艇が米国の商船に対して威嚇行為を行っていたと主張。
- UAEの油港フジャイラでは、火災の影響で一時的に原油輸出が停止。
- イランは、ホルムズ海峡周辺の自国の影響力拡大を示す地図を公開し、UAEの主張を牽制。
背景
ホルムズ海峡は世界の原油輸送の要衝であり、イランと米国の対立が激化する中で、海峡の封鎖リスクが高まっていた。トランプ政権は「自由プロジェクト」を通じて、海峡の航行の安全確保を目指しているが、イラン側の反発は強まっている。
「米国とイランの緊張が再び高まる中、中東の安定に与える影響は計り知れない」
— 中東情勢専門家