ロサンゼルス・ハリウッドのチェロキー広場近くで4月23日午後3時23分、警察、消防、救急隊員が男性の精神的な危機に対応していた現場に、配達ロボット2台が突如現れた。ロボットはServe Robotics社の運用によるものとみられるが、緊急隊員の真横で堂々と停止。互いに進むべきかどうか判断がつかない様子で、その場で「堂々の立ち往生」を演じた。
現場を撮影していた男性は「これは完全な立ち往生だ。見てくれ」と声を上げ、その様子を動画に収めた。ロボットは隊員のわずか数十センチメートルの距離まで接近し、3分間も動かなかった。その間、男は「あそこでロボットが止まっている場所に私が立ったら、間違いなく逮捕されていた」と指摘。ロボットがその場を離れたのは、男性がストレッチャーで運ばれてからだった。
なぜロボットが現場から離れなかったのかは明らかになっていない。
配達ロボットのトラブル、後を絶たず
この一件は、配達ロボットが都市の歩道でトラブルに巻き込まれる最新の事例だ。先月にはロサンゼルス市内で、異なる2社の配達ロボットが数日以内に相次いでガラス製バス停シェルターに衝突する事故が発生。このほか、障害者の歩行を妨害したり、列車の進路に侵入したり、交通事故を起こしたりと、問題が相次いでいる。シカゴのある地区では、住民投票によりロボットの運行が禁止されたケースもある。
今回の動画を投稿したのは、X(旧Twitter)アカウント「Film the Police LA」を運営するカメラマン。同氏は先月も、横断歩道のボタンを押すよう求める配達ロボットを叱責する動画を投稿し、話題となった。多くの人がロボットの歩道侵入にうんざりする中、その不満を代弁する動画として注目を集めた。
「ロボットが警察現場に割り込むなんて。もし私があそこに立っていたら、間違いなく逮捕されていた」
— Film The Police LA (@FilmThePoliceLA) April 23, 2026
配達ロボットの導入が進む一方で、そのトラブルは後を絶たない。人間の判断力や柔軟性に及ばないロボットの限界が浮き彫りとなっている。