「ハイブリッドSUVの購入を勧められた」と話すと、多くの人は新しいモデルを想像するだろう。しかし、友人のステフは違った。彼女は10年以上にわたり、1948年から続く伝統のランドローバー・ディフェンダー90を愛用し続けている。その愛車は、アテネの凸凹道から山岳地帯、そして遠隔のビーチまで、あらゆる場所を走り抜けてきた。その実用性と存在感に魅了された筆者は、実際に運転させてもらう機会を得た。

伝統の名車、ディフェンダーの系譜

ディフェンダーの歴史は1948年のランドローバー・シリーズIにまで遡る。その後33年にわたる改良を経て2016年に生産終了したが、2019年には全くの別物である2代目モデルが登場した。しかし、その実用本位のDNAは変わらず、今も多くのファンを魅了し続けている。

2003年式ディフェンダー90 Td5のスペック

  • モデル名:2003年式ランドローバー・ディフェンダー90 Td5
  • 生産期間:1998年–2007年
  • 寸法:全長3,880mm×全幅1,790mm×全高1,990mm(ホイールベース2,360mm)
  • 車両重量:1,770kg
  • 駆動方式:FR 4WD
  • エンジン:2.5L 直列5気筒ターボディーゼル(Td5)
  • 0-100km/h加速:17.5秒
  • 最高速度:130km/h
  • 出力:120馬力(90kW / 122PS)・トルク300Nm
  • トランスミッション:5速マニュアル

ステフの愛車は2003年式ディフェンダー90 Td5。1998年にデビューした2.5L直列5気筒ターボディーゼルエンジンを搭載し、走行距離は190,500km(120,800マイル)に及ぶ。しかし、定期的なメンテナンスが施され、今なお現役で活躍している。

実用性と独特の魅力

ステフの前所有車は2013年式ディフェンダー「プーマ」で、フォード由来の2.2Lターボディーゼルエンジンと最新のダッシュボードを採用していた。しかし、左ハンドル仕様の2003年式は、ステアリング位置の関係でより使いやすさを感じたとのことだ。外観はほぼ純正のままだが、LEDヘッドライトや折りたたみ式ステップ、重量級のトウバー、そして所有者のアクティブな生活を物語るステッカー類が追加されている。16インチ5本スポークアルミホイールには、厚いサイドウォールのオールテレインタイヤが履かれている。

内装はカスタムのタンレザーで覆われ、一般的なSUVとは一線を画す独特のレイアウトとなっている。短いホイールベースを活かした2+2シート構成で、後部には荷物スペースが広がる。このレイアウトは2007年に安全基準の見直しにより廃止されたが、その実用性は今も健在だ。

実践的な走行体験

筆者が初めて運転した際、その独特の操作感に驚かされた。現代のSUVと比べると洗練されているとは言い難いが、その分、実用性と存在感は際立っていた。ステフは「ネフェリ・ナイン」というリトリートを経営しており、ギリシャの過酷な地形を走破するためにこの車を活用している。荷物を運び、ハイキングスポットへと向かう彼女にとって、ディフェンダー90はまさに理想の相棒なのだ。

出典: CarScoops