ドイツの自動車メーカー、アウディは2027年発売予定の新型「Q9」を発表した。同社は近年のミスを迅速に改善すべく、世界各地から寄せられたフィードバックを基に開発を進めており、その第一弾として、家族向けの大型SUV「Q9」を投入する。
7月28日に内装が公開された同モデルは、上質な素材と巨大なカップホルダー、高度にエンジニアリングされたテクノロジー、そして家族全員を収容可能な広いシートを備えている。米国への導入は年内を予定しており、メルセデス・ベンツ「GLSクラス」やBMW「X7」といったライバル車種との競争が注目される。
圧倒的なサイズと先進的なドアシステム
現時点では外装の詳細な画像は公開されていないが、実車を間近で見ると、そのサイズは圧倒的だ。長さ、幅、高さのいずれをとっても、アウディ史上最大の量産モデルとなる見込みで、GLSクラスやX7とほぼ同等のサイズ感になると見られる。
4つのドアはすべて、実在する外部ドアハンドルを引くことで電動で開閉する。運転席ドアは、ブレーキペダルを踏んだ際やシートベルトを装着した際に自動で閉まる設定が可能。また、タッチスクリーン上のボタンを3回タップして選択し、押し続けることでドアを開閉できる。さらに、ドアには障害物を検知するセンサーが搭載されており、開閉時に接触を防ぐ仕組みとなっている。
車内からもドアの電動開閉が可能で、機械的なバックアップ機構は搭載されていない。代わりに、各ドアには小型のキャパシタが内蔵されており、緊急時には電力供給がなくてもドアを開けることができる。これにより、車両の電源システムに問題が生じても、ドアが物理的に損傷していない限り、確実に解放される仕組みとなっている。
上質な内装と革新的なサウンドシステム
Q9の内装は、アウディらしい高級感と先進性を兼ね備えている。センターコンソールには、無垢の木目やカーボンファイバーウィーブなどの上質な素材が採用されており、光沢のある黒いプラスチックはほとんど見られない。多くのプラスチック部品には艶消し加工が施され、指紋が目立ちにくい仕様となっている。
ダッシュボードにはステッチ入りの本革が使用され、下部には4Dサラウンドサウンドシステムのスピーカーを隠すためのウール調のクロスが配されている。フロントガラスの下部にはアクセントライトが設置されており、状況に応じて色が変化する。例えば、緊急自動ブレーキが作動した際には赤く点滅し、方向指示器を操作した際には対応する側が点灯するなど、視覚的なコミュニケーション機能を果たす。
さらに、革新的なサウンドシステムは、シートに振動を伝える機能を備えており、音楽や音声ガイダンスをよりリアルに体感できるようになっている。また、巨大なカップホルダーは、大型の水筒やタンブラー(例:スタンレー)を複数収納できるほどのサイズだ。
ライバル車種との競争が激化
Q9は、メルセデス・ベンツGLSクラスやBMW X7といった高級大型SUV市場のフラッグシップモデルと直接競合する。GLSクラスは最近フェイスリフトが実施され、X7はBMW 7シリーズと同様の大規模な改良が予定されている。アウディは、Q9の投入により、このセグメントでの存在感をさらに高める構えだ。