NBA初の公表ゲイ選手として歴史に名を刻んだジェイソン・コリンズ氏(享年47)が、脳がんにより死去した。コリンズ氏の家族が12日に発表した。同氏は2023年にステージ4の悪性脳腫瘍(膠芽腫)と診断され、その後、治療に専念していた。

ESPNのラモーナ・シェルバーン記者へのインタビューで、コリンズ氏はシンガポールで実験的な治療を受けたと明かした。目的は、腫瘍の進行を遅らせ、自身に最適化された免疫療法の開発を待つことだったという。「腫瘍の進行を抑え、パーソナライズされた免疫療法が完成した際に、それを受けられるよう健康を維持することが目標でした」と語った。治療により一時的に米国に帰国し、公の場に姿を見せたが、病状は再び悪化。ロサンゼルスの自宅で死去した。

13シーズンのNBAキャリアと歴史的カミングアウト

コリンズ氏はNBAで13シーズンにわたり活躍し、2013年にスポーツ・イラストレイテッド誌でカミングアウトを発表。米国の4大プロスポーツリーグの現役選手として初めて公表したゲイのアスリートとなった。カミングアウト直後の2013-14シーズンは契約がなかったが、2014年2月23日にブルックリン・ネッツと10日間契約を結び、初出場を果たした。その後シーズン終了までプレーし、同年11月に現役を引退した。

コリンズ氏の遺したもの

コリンズ氏のカミングアウトは、スポーツ界におけるLGBTQ+の認識向上に大きな影響を与えた。引退後も講演活動や支援活動を通じて、多様性と包摂の重要性を訴え続けた。その功績は、後進のアスリートたちに勇気と希望を与え続けている。

出典: Defector