YouTubeで「Everything Music」チャンネルを運営するリック・ベイト(Rick Beato)氏が、ニューヨーク・タイムズ(The New York Times)の音楽批評家チームが発表した「アメリカで偉大な現存ソングライター30人」リストを厳しく批判する動画を公開した。同氏は、批評家たちを「エリート教育を受けた、偉そうで、音楽の素人集団」と表現し、その選考基準に強く反発した。
ベイト氏は、クラシック音楽の訓練を受けたマルチインストゥルメンタリストであり、セッションミュージシャン、エンジニア、プロデューサー、教育者としての経歴を持つ。2015年にYouTubeチャンネルを開設して以来、540万人以上のフォロワーと60億回を超える総再生回数を獲得。音楽に関する独特の視点と幅広い知識で知られる人物だ。
同氏は今月、ニューヨーク・タイムズのリストに関する動画「ニューヨーク・タイムズのソングライター30人リストは大失敗」を発表。批評家たちの選考に対し、早速反論を展開していた。その後、ニューヨーク・タイムズのポッドキャスト番組「Cannonball With Wesley Morris」で批評家たちが自らの選考を擁護する回が放送されたことを受け、ベイト氏はさらに怒りをあらわにした。
「音楽の素人集団」と切り捨てる
5月7日公開の同ポッドキャスト回で、批評家たちは自らの選考理由を説明したが、ベイト氏はこれを「我慢の限界」と表現。同月中に再び動画を公開し、批評家たちを「イェール大学、プリンストン大学、ハーバード大学出身のエリート教育を受けた、偉そうで、音楽の素人集団」と非難した。
同氏は特に、ニューヨーク・タイムズの批評家ジョン・カラマニカ(Jon Caramanica)氏の発言に反発。カラマニカ氏はソングライティングを「ギターを手に感情と向き合う白人男性の英雄的な行為」と表現したが、ベイト氏はこれに対し「ニューヨーク・タイムズの音楽批評家らしい発言」と皮肉を込めた。
また、同リストからビリー・ジョエルが除外された理由について批評家たちが議論する様子を受け、「彼らは誰が最も酷い意見を出すか競っているのか?」と嘲笑した。
「これはあくまで個人の意見」
ベイト氏は、自身の動画シリーズ「What Makes This Song Great?」で、ソングライティングの技術的な側面を分析することで知られている。しかし、今回のニューヨーク・タイムズのリストに関しては「これは偉大なソングライターの決定版リストではない。 ridiculous(馬鹿げた)リストだ」と断言。動画の最後に「これはあくまで私の個人的な意見です」とコメントし、自身の主観に基づく評価であることを強調した。