世界的な株式ファンドが4週間で計1180億ドルの資金流入を記録する一方、マネーマーケットファンドからは1730億ドルが流出し、過去最大の資金引き揚げとなった。この動きは、リスクオン旋風が巻き起こした2920億ドル規模の資金シフトを示しており、ビットコイン(BTC)市場に新たな強気シグナルを生み出している。
株式ファンドは4月1日までの週に150億ドル、4月8日までの週に234億7000万ドル、4月15日までの週に312億6000万ドル、そして4月22日までの週に487億2000万ドルの流入を記録した。一方、マネーマーケットファンドは4月15日までの週に1732億4000万ドルの流出を記録し、2018年9月以降で最大の資金引き揚げとなった。これらの数字を合わせると、リスクオンのシグナルは総額2920億ドルに達する。
機関投資家の75%がビットコインを「割安」と判断
コインベースとグラスノードのQ2機関投資家アウトルックによると、2025年第4四半期におけるビットコインの日次リターンとS&P500の相関係数は0.58に達した。一方で、金との相関性はほとんど見られなかった。リスク資産への資金シフトが加速する中、ビットコインは現在、株式に近い動きを見せている。
コインベースが3月16日から4月7日にかけて実施した調査では、91人のグローバル投資家(機関投資家29人、非機関投資家62人)を対象にビットコインの評価について尋ねた。その結果、機関投資家の75%がビットコインを「割安」と判断し、非機関投資家でも61%が同様の見解を示した。その一方で、過大評価と考える機関投資家は7%、非機関投資家は11%にとどまった。この数字は、大口投資家が依然として上昇余地を見込んでいることを示している。
長期保有者が増加、オンチェーンデータが示す強気の構図
オンチェーンデータによると、直近3カ月間で動きのあったビットコイン供給量は第1四半期に37%減少した一方で、1年以上動かなかった供給量は1%増加した。高値で購入した投機的保有者は下落局面で売却し、長期保有者が積み増しを行った。プエル倍数は第1四半期に0.7まで低下し、マイナー収入が1年平均を30%下回る水準に達した。これは歴史的に見ても蓄積期に相当する状況だ。
また、長期保有者の残高は増加し、取引所残高は減少。ステーブルコイン供給量は3080億ドルから3200億ドルに増加し、売り崩し時にも資金が市場内に滞留していたことが示された。オプションのオープンインタレストは2.4%増加し、パーペチュアル先物のオープンインタレストは8.6%回復。市場はデレバレッジを吸収し、着実なペースで再構築を進めている。
ビットコイン市場の現状と今後の展望
これらのデータは、ビットコインが機関投資家からの支持を集め、リスクオンの資金が流入しやすい環境にあることを示している。特に、機関投資家の75%がビットコインを割安と捉えている点は、市場のセンチメントが依然として強気であることを裏付けている。一方で、過大評価との見方が少数にとどまっていることから、バブル的な過熱感は見られない。
今後、リスク資産への資金シフトが続く中、ビットコインがどのような動きを見せるかが注目される。機関投資家の積極的な買いが続くかどうか、そしてオンチェーンデータが示す蓄積の動きが継続するかどうかが、ビットコインの価格形成に大きな影響を与えるだろう。