オーストラリアの新車販売市場で、電気自動車(EV)の普及が急速に進んでいる。オーストラリア自動車産業連盟(Federal Chamber of Automotive Industries)とオーストラリアEV協議会(Electric Vehicle Council)のデータによると、2026年4月の新車販売台数は前年同月比2.2%増の92,591台となった。このうちEVが16.4%を占め、15,185台に達した。前年同月のEV販売台数6,010台と比較すると、大幅な伸びを示している。
EVだけでなく、ハイブリッド車も好調だった。2026年4月には18,162台のハイブリッド車が販売され、特にトヨタ・RAV4がオーストラリアで最も売れる車種となった。プラグインハイブリッド車も9,628台を売り上げた。
従来型ガソリン・ディーゼル車の販売急減
一方で、従来型のガソリン車とディーゼル車の販売は大幅に減少した。2026年4月のガソリン車販売は前年同月比30.1%減、ディーゼル車は21.7%減となった。中東情勢の悪化による原油供給の不安定化や価格高騰が影響しているとみられる。
EV市場のトップセラーとブランド別動向
EV市場では、BYDの「シーローン7」が1,780台を販売し、首位となった。テスラ・モデルYは前年比193.6%増と大幅に伸びたものの、販売台数は780台にとどまった。BYDブランド全体では7,702台を販売し、中国メーカー勢が台頭している。他にも、ジーリー・EX5が1,202台、ジークル・7Xが973台(同ブランド全体で1,006台)を販売した。セダン部門では、テスラ・モデル3が403台でBYD・シールの370台を上回った。
トヨタが首位維持、フォードとマツダは順位転落
2026年4月のオーストラリア新車販売全体では、トヨタが15,185台を販売し首位を維持した。前年比21.6%減となったものの、依然としてトップの座を守った。2位にはBYDが7,702台でランクインし、従来2位と3位を占めていたフォードとマツダは5位(5,748台)と6位(5,636台)に転落した。ただし、フォード・レンジャーはRAV4とハイラックスに次ぐ3番目の売れ筋車種として健闘した。
オーストラリアの新車販売ランキング(4月)では、3位がキア(6,450台)、4位がヒュンダイ(6,002台)となった。この2社もEVやハイブリッドをラインナップに加えている。8位のチェリーや9位のMG、10位のいすゞもEV・ハイブリッド市場で存在感を示している。