DIY作業やプロジェクトに没頭するガレージ。そこには、時間を忘れて没頭できる「フロー状態」が存在する。しかし、時としてその状態は思わぬ落とし穴となる。筆者は、長年ガレージで作業を続ける中で、時間を意識しないことの危険性を実感してきた。
筆者が所有するネオンライト付きの壁時計は、修理を重ねても長時間動かし続けることができなかった。時計が示す時間に囚われることなく、作業に集中する方が効率的だと感じていたからだ。実際、ガレージで作業に没頭すると、数時間があっという間に過ぎ去る。これは、多くの人が求める「フロー状態」そのものだ。
しかし、ラスベガスのカジノでその落とし穴を思い知らされた。友人とバイクツーリングに出かけた際、土曜日の夜のラスベガスストリップを歩いた。明るいネオン、賑わう人々、そして時間が消失する感覚。カジノの仕掛けが時間感覚を狂わせることは知っていたが、それでも時計を確認し、出口を探し続けた。結局、時間の感覚を取り戻すことはできなかった。
「ガレージカジノ」と呼ばれる現象は、ガレージでも同じだ。作業が順調に進むと、時間は消失し、進捗は早くなる。しかし、時にはその逆も起こる。先週土曜日の朝、筆者はコルベットのプロジェクトで難しい電気コネクターに3時間取り組んでいた。その間、家に戻ると妻はたった20分で見終わったドラマを再び見始めていた。「なんで再度見ているの?」と尋ねると、「20分しか経ってないわよ。コーヒー忘れた?」と言われた。時間感覚の消失が、わずか20分の作業を3時間に感じさせていたのだ。
この現象は、運が左右する部分も大きい。時には作業が順調に進み、時にはそうでない。重要なのは、その事実を受け入れることだ。時間を忘れることで得られる「フロー状態」は、時に強力な武器となるが、同時にリスクも孕んでいる。ガレージで作業をする際には、時間管理の重要性を再認識する必要がある。