NFLのカージナルスに所属する新人ランニングバック(RB)、ジェレマイア・ラブが、最近 rookie contract(新人契約)に署名し、NFL史上最高額となる完全保障付き契約を獲得した。

しかし、この契約がRBポジションにおける新たな基準を設けたという主張に対し、実態は異なる。契約内容は、彼がRBであるという事実ではなく、ドラフト全体3位指名という順位に基づくものだ。

新人契約はポジションではなくドラフト順で決まる

新人選手の契約額は、フィールド上のポジションではなく、ドラフトにおける指名順によって決定される。ドラフト全体3位で指名された選手であれば、ポジションがRBであろうとQBであろうと、同等の契約内容となる。これは、リーグが新人選手に与える契約の基本ルールであり、指名順が契約額を左右する最大の要因だ。

そのため、ラブの契約は、彼がRBであるという事実ではなく、ドラフト3位指名という順位に基づく自動的なものと言える。カージナルスは、この指名順位に見合った4年総額5300万ドルの契約を提示したが、これはドラフト3位指名の選手に与えられる標準的な条件だ。

完全保障の背景にあるドラフトのルール

NFLのドラフト1巡指名選手の契約は、4年間完全保障が義務付けられている。そのため、ラブの契約も全額保障されているが、これは彼の実力やポジションに基づくものではなく、指名順位に基づく自動的な措置だ。

例えば、 JetsのRBブリース・ホールは、最近の契約で2900万ドルの保障ながら年俸1525万ドル(ラブの1325万ドルより上位)を獲得しているが、これは市場価値に基づくものであり、ドラフト順位に基づくものではない。ラブの契約が市場に与える影響は、2度目の契約交渉時に初めて考慮されるものとなる。

市場価値が反映されるのは2度目の契約から

ラブの現在の契約は、あくまでドラフト順位に基づくものであり、RBポジションの市場価値を反映したものではない。そのため、ベテランRBが再契約やFAを目指す際に、ラブの契約が参考にされることはない。

RBポジションにおける市場価値が反映されるのは、カージナルスがラブに対して2度目の契約を提示する際だ。その時点で、リーグ全体のRB市場の動向を踏まえた契約内容が検討されることになる。