2024年4月14日、フロリダ州マイアミのレストランでライブ配信中だった人気ストリーマー「クラビクラー」(本名:ブラデン・ピータース)が、薬物過剰摂取と思われる症状で意識を失い、テーブルに倒れ込んだ。直後、警備員が彼をSUVに運び込み、病院へ搬送された。

この出来事は、クラビクラーの過激な「ルックスマックス」活動の象徴的な瞬間だった。幼少期からステロイド注射、メタンフェタミンの使用、頬骨の整形といった自己改造に明け暮れてきた彼だが、今回の事件はそのすべてが無駄に終わるかに見えた。しかし、奇跡的に命を取り留めたクラビクラーは、翌日には自ら点滴を引き抜き、医師の指示を無視して退院。その理由は、当日の夜に自身が経営するマイアミビーチのナイトクラブ「バカラ」のオープニングに出席するためだった。

彼の新たなビジネスパートナー、ハイ・ワクニーンは、マイアミのナイトライフ界で名を馳せる実業家だ。複数のクラブを経営するワクニーンは、元モデルの妻を持ち、ラッパーのオフセットとの交友でも知られる。今回、クラビクラーを支援する立場に回り、彼の新たな事業として「インセルコミュニティ向けのマッチングアプリ」の立ち上げや、不動産投資のアドバイスを行っているという。

しかし、この提携は多くの波紋を呼んでいる。ワクニーンは犯罪歴を持ち、イスラエルの犯罪組織との関係が指摘されている人物だからだ。連邦検察によると、彼は暴力団「クリップス」や「メキシカン・マフィア」を用いた脅迫や恐喝で複数回有罪判決を受けており、最近では債務の取り立てのために被害者の耳を切り落としたと主張されている。

クラビクラーの新たなパートナーシップは、彼の反ユダヤ主義のフォロワーたちからも強い反発を招いている。ストリーム中にワクニーンが登場すると、チャットでは非難の声が相次いでいるという。その一方で、この提携は、見た目への執着はあるが健康管理には無頓着な若者が、右翼メディア界でどのような機会を得られるのかを示す事例ともなっている。

「この提携がいかに過激で、無謀な決断なのかを理解するには、クラビクラーのこれまでの活動とワクニーンの経歴を知る必要がある」