テスラは2026年第一四半期(Q1)において、前年同期比で販売台数6%増、売上高16%増を達成した。グローバル販売は前四半期比で減少したものの、平均販売価格の上昇と「フルセルフドライビング(FSD)」サブスクリプションの拡大により、収益と利益は大幅に改善した。

売上高と利益の回復

テスラのQ1 2026の売上高は223億8000万ドル(前年比16%増)を記録し、自動車部門の売上高は162億ドルに達した。フリーキャッシュフローは14億4000万ドルのプラスを記録し、粗利益は47億2000万ドル(前年比49%増)となった。ただし、粗利益は2025年Q3の50億5000万ドルやQ4の50億ドルを下回っている。

販売台数は35万8023台で、前四半期比で減少したものの、前年同期比では6%増を記録した。この販売実績が収益成長を支えたが、価格戦略とサービス事業の拡大も重要な要因となった。

FSD加入者数の拡大と関税還付の影響

テスラは現在、128万人のFSDユーザーを獲得している。この数字には、一括払いと月額サブスクリプションの両方のユーザーが含まれている。また、テスラは決算報告書で「保証と関税に関連する自動車の一時的な利益増加」を明らかにしたが、その詳細は明らかにされていない。

一部では米国政府からの関税還付が利益に寄与したとの見方があったが、CFOのVaibhav Taneja氏は決算説明会で、最高裁判所がトランプ前大統領の関税プログラムの一部を無効とした判決に関連する還付は受けていないと述べた。この判決を受け、他社では還付を求める動きが広がっている。

AI・ロボット事業への転換と新車種の動向

テスラはEV事業を核とする企業から、AIとロボット工学に重点を置く企業へと転換を進めている。その一環として、テキサス州ギガファクトリー近くに「オプティマス」 humanoid robot(二足歩行ロボット)の生産工場を建設中だ。また、今年後半に「サイバーcab」と「セミ」の量産を開始することを発表した。両車種は現在、パイロット生産段階にある。

長らく待たれていた第二世代ロードスターについては、Q1 2026の決算報告書で「設計開発中」との簡単な言及にとどまった。

出典: CarScoops