米国の複数の主要メディアによると、ドナルド・トランプ大統領が、米食品医薬品局(FDA)のマーティ・マッカリー長官を解任する計画に署名したと報じられている。ただし、内部関係者はこの計画がまだ確定しておらず、変更される可能性があると指摘している。

この報道は、ウォールストリート・ジャーナルが内部関係者の証言として伝えたもので、その後ブルームバーグ、ワシントン・ポスト、ポリティコなどのメディアによって裏付けられた。

また、ワシントン・ポストは、マッカリー長官の退任後にFDAの暫定長官を誰が務めるかについて、現在のところ決定されていないと報じている。

混乱続くFDAの1年

マッカリー長官の解任計画は、FDAが過去1年間に経験した混乱や論争を背景としている。具体的には、以下のような問題が挙げられる。

  • DOGE(ドゲコイン)の規制見直し:暗号資産DOGEの規制方針を巡る議論が活発化。
  • 人事の混乱:FDA内部での人事異動や対立が表面化。
  • ワクチン承認:新型コロナワクチンの承認プロセスに対する批判が相次ぐ。
  • 遺伝子治療の判断:遺伝子治療薬の承認基準を巡る議論が激化。
  • 中絶薬の規制:中絶薬「ミフェプリストン」の規制強化を巡る訴訟が進行中。
  • 電子タバコ規制:加熱式タバコや電子タバコの規制方針を巡る対立が深刻化。

これらの問題により、FDAは政治的圧力や世論の分裂にさらされ、組織内部の安定性が揺らいでいるとの指摘もある。

今後の展開に注目

トランプ大統領の解任計画が正式に発表されるか、またFDA内部の人事がどのように変わるかについて、引き続き注目が集まる見込みだ。関係者の間では、今後数週間以内に正式な発表が行われる可能性が指摘されている。