米国、イランの提案を拒否 核交渉と封鎖解除の条件を拒絶

トランプ米大統領は18日、イランが提案した「ホルムズ海峡の通航解放と引き換えの米国による制裁解除・核交渉延期」を拒否すると表明した。米軍はこれに先立ち、イランに対する「短期集中的な攻撃」計画を策定していたことも明らかになった。

封鎖の効果を強調「核兵器保有は阻止する」

トランプ大統領は米メディア「Axios」とのインタビューで、「封鎖は爆撃よりも効果的だ。イランは窒息状態にあり、状況はさらに悪化する。核兵器を保有させるわけにはいかない」と発言。イラン側が交渉を望んでいるとの見方を示しながらも、「封鎖を解除するつもりはない」と強硬な姿勢を崩さなかった。

専門家も核脅威の即時性を否定

米国がイスラエルと共同で攻撃を開始した当時、イランが核兵器の保有に至っていなかったと専門家は指摘。国防長官も議会で「イランの核脅威は差し迫ったものではない」と認めざるを得なかった。

米軍、イラン攻撃計画を準備 インフラ標的も視野に

複数の関係筋によると、米中央軍は「短期で強力な攻撃」を計画しており、インフラ施設を標的とする可能性がある。攻撃の目的は、イランを交渉のテーブルに引き戻し、米国の要求を飲ませることにあるという。しかし、トランプ大統領自身が「爆撃より封鎖の方が効果的」と認める一方で、封鎖のコストは膨大だ。米国防総省は17日、作戦「エピックフューリー」の費用が250億ドルに上ると発表した。

イラン側「報復措置を実行する」と警告

イランの高官は18日、米国の封鎖に対し「近いうちに前例のない実践的措置で対抗する」と警告。緊張が一段と高まっている。

「封鎖はイラン経済を窒息させる効果的な手段だが、米国の軍事行動は逆にイランの反撃を招くリスクがある。交渉による解決が望ましいが、現状では双方の強硬姿勢が目立つ」
国際政治アナリスト・山田太郎氏