米国のトランプ政権は10日、ホワイトハウス内の舞踏室に関する10億ドル規模の詳細な支出計画を発表した。Axiosによると、この計画は上院共和党議員との昼食会でシークレットサービスのショーン・カラン長官が明らかにしたものだ。

同計画では、共和党議員が要求した10億ドルを「安全対策とアップグレード」に充てる方針で、特に舞踏室の建設に関連する費用が含まれている。ホワイトハウスはこのうち2億2000万ドルを「防弾ガラス、ドローン検知技術、化学・その他の脅威検知・除去システム」などのセキュリティ強化に充てるとしている。

共和党の要求では、この資金を「地上・地下のセキュリティ設備」に活用することが明記されており、トランプ氏の「イーストウィング近代化プロジェクト」の一環と位置付けられている。

注目すべきは、トランプ氏が当初、舞踏室の建設費を2億ドルと試算していたことだ。これは今回の安全対策費用の一部にすぎない。当初は民間寄付者(多くは政府との契約を持つ企業)から資金が調達される予定だったが、現在は税金10億ドルが投入される見通しとなった。

このほか、1億8000万ドルは新たな来場者スクリーニング施設の建設、1億ドルはトランプ氏の大規模施設で開催されるハイプロファイルイベントのセキュリティ強化に充てられる。さらに5億ドルはシークレットサービスの強化に割り当てられ、内訳は以下の通りだ。

  • 1億7500万ドル:現代の脅威環境下でのシークレットサービス要員の訓練
  • 1億7500万ドル:要人警護のセキュリティ向上
  • 1億5000万ドル:ドローン、空域侵入、無人システム、生物学的脅威などの先端技術への投資

この予算は、国土安全保障省管轄の機関(ICEや国境警備隊など)を含む720億ドル規模の支出パッケージの一部として提案された。シークレットサービスの2026年度予算は35億ドルで、前年度比1億9200万ドル増となっている。