米国の連邦控訴裁判所は12日、トランプ前大統領が2025年1月に発令した「米国・メキシコ国境を不法に越境した者の asylum 申請を禁止する」大統領令を違法とし、これを阻止する判決を下した。

ワシントンD.C.の米国控訴裁判所は、民主党のオバマ前大統領が任命したコーネリア・ピリャード裁判官と、バイデン大統領が任命したJ・ミシェル・チャイルズ裁判官の2人が反対、共和党のトランプ前大統領が任命したジャスティン・ウォーカー裁判官が賛成するという、3人の裁判官による審理で、大統領令の無効を確認した。

同裁判所は7月に下級審の判決を支持し、大統領令が連邦法に違反するとの見解を示していた。チャイルズ裁判官は判決文で「米国に物理的に存在する外国人が asylum 申請を認められず、資格があれば審査対象にもならないという措置は、連邦法と整合しない」と述べた。

昨年、トランプ前大統領の顧問スティーブン・ミラー氏は、同様の判決を下した下級審裁判官を「マルクス主義者」と呼び、最高裁での審理回避を図ったと非難していた。 asylum 申請件数はトランプ政権下で激減し、移民裁判官の解任や大量追放の推進が行われたが、度重なる敗訴に見舞われている。

最高裁への上訴が見込まれる

今回の判決を受け、トランプ前大統領側は最高裁への上訴を検討しているとみられる。 asylum 制度を巡る議論は今後も激化しそうだ。