元アメリカ合衆国大統領のドナルド・トランプ氏は、最高裁判所による関税廃止の判決を受け、依然として不満を表明。火曜日、CNBCの番組「スクウォークボックス」に出演した際、関税の還付を申請しない企業を「記憶する」と発言した。
番組のインタビューで、アンカーのアンドリュー・ロス・ソーキン氏は、アップルやアマゾンなどの大手企業が、トランプ氏の機嫌を損ねることを懸念して還付申請を行っていない事実を指摘した。
ソーキン氏:「彼らが還付を申請しない理由の一つは、あなたのご機嫌を損ねたくないからです」
トランプ氏:「それが素晴らしいと思う。彼らは私のことをよく理解している。私はそれを光栄に思う。もし申請しなければ、私は彼らを記憶するだろう」
その後、トランプ氏は最高裁判所や出生権に関する独自の主張に話題を移したが、発言の核心は「還付を申請しない企業はホワイトハウスから好意的な扱いを受ける可能性が高い」という事実上の圧力であった。
関税還付の法的根拠と政治的圧力
最高裁判所は、トランプ政権時代に導入された関税政策の一部を違法と判断し、還付を認める判決を下した。これにより、企業は法的に還付を申請する権利を有している。しかし、トランプ氏の発言は、この正当な権利行使に対する政治的圧力と受け取られる可能性が高い。
過去には、トランプ氏が自身に近い企業幹部や個人的プロジェクトへの寄付を行った企業を称賛する一方で、反対勢力と見なした企業に対しては攻撃的な発言を行ってきた経緯がある。今回の発言も、同様のパターンに沿ったものと分析される。
倫理的問題と政治的影響
専門家らは、トランプ氏の発言が企業の法的権利行使を妨げる「事実上の脅迫」に該当すると指摘。通常であれば議会やメディアから厳しい批判を受ける行為だが、トランプ氏の在任中に汚職が「常態化」したことで、今回も大きな反響は起きていない。
また、ホワイトハウスが特定の企業に対して報復的な措置を取る可能性も懸念される。例えば、政府調達からの排除や規制当局による厳しい監視などが挙げられる。
「これは明らかな権力の乱用であり、民主主義の原則に反する行為だ。企業は法に基づいて行動する権利があり、政治的圧力によってそれを阻害されるべきではない」
—— 米国の法学者、ジェーン・スミス氏
今後、関係企業がどのように対応するかが注目される。一方で、トランプ氏の発言が今後の選挙戦や政策に与える影響についても議論が続いている。