中東を拠点とするカスタムカー専門店MetaGarageが、メルセデス・ベンツGクラスをベースにした衝撃的なプロジェクト「M Monogram G 3.0 ICONIC」を発表した。
このモデルは、1950年代にドイツのビンツ社が手掛けた一台限りのカスタムカー「Binz Benz」をモチーフとしている。巨大なグリルとそれに合わせた曲線的なボンネット、スター型のデイタイムランニングライト(DRL)など、Gクラスの外観を一新するデザインが特徴だ。
ドバイのカスタムカー文化では、マンツリーのような過激な改造が珍しくないが、この「M Monogram G 3.0 ICONIC」はその中でも群を抜く存在感を放っている。MetaGarageの創業者であるロシア人デザイナー、Alexey Gashkov氏は、「このデザインは、1950年代にアメリカの富裕層向けにビンツ社が手掛けたメルセデス・300Cのカスタムワゴンにインスパイアされた」と語っている。
さらに、メルセデスが2025年に発表したコンセプトカー「Vision Iconic Coupe」の影響も指摘されている。巨大なグリルはGクラスの特徴的な箱型のフロントフェイスを完全に覆い、その存在感は圧倒的だ。
この他にも、メルセデスの最新乗用車から流用されたスター型DRL、SF映画のような下部バンパー、インダストリアルなサイドスカートなど、随所に斬新なデザインが散りばめられている。
MetaGarageによると、フロントとリアのナンバープレート周りにはクロームのストライプが施され、同社の「M Monogram」バッジがあしらわれている。このバッジは、シュトゥットガルトのメルセデス本社でも注目を集めるデザインで、一見するとマバックのロゴとの類似性が指摘されるほどだ。また、専用の六本スポークホイールが装着され、全体の完成度を高めている。
同社のSNSには、2種類のカラーバリエーションが公開されている。一つはブラックで、巨大なクロームグリルが際立つモデル。もう一つはブラックとホワイトのツートンカラーで、ブラックグリルを採用したこちらも非常に目を引くデザインとなっている。
限定50台、価格は70万ドルから
MetaGarageは、この「M Monogram G 3.0 ICONIC」を50台限定で販売する計画だ。ベース価格は70万ドル(約7億円)からで、個々のカスタマイズによってはさらに高額になる可能性があるという。
ドバイのカスタムカー市場では、これまでにも数々の驚異的なプロジェクトが発表されてきたが、この「M Monogram G 3.0 ICONIC」はその中でも特に注目を集めそうだ。メルセデス本社がこのデザインに触発されるかどうかは定かではないが、今後のGクラスの進化に影響を与える可能性も否定できない。
「巨大なグリルを標準装備としたGクラスをメルセデスが市販化するのか、それともGクラスの曲線美を守るべきなのか。あなたならどちらを選ぶ?」
MetaGarageの公式Instagramアカウントでは、プロジェクトの詳細や最新情報が公開されている。