バージニア州リッチモンド発 — 11月6日、バージニア州の州上院議員で再区画改革を主導したルイス・ルーカス議員の事務所と医療大麻店舗が、FBIによる強制捜索を受けた。

捜索は同日午後、武装した捜査官が迷彩の戦術装備に身を包み、装甲車を伴い実施された。店舗内にいた複数の男性が一時的に拘束されたほか、議員の事務所からは複数の段ボール箱が持ち出された。

地元メディアの報道によると、捜索はバージニア州検察当局が主導する贈収賄・汚職事件の捜査の一環とされるが、具体的な容疑内容は明らかになっていない。

政治家からの疑念と政治的背景への懸念

バージニア州下院議長のドン・スコット議員は声明で、「本日のFBIによる強制捜索に深い懸念を抱いている」と述べた。

「この政権の政治化は明らかだ。FBIはカシュ・パテル長官、司法省は元大統領の個人弁護士が率いる状況で、人々は慎重に事実を確認すべきだ。現時点では speculation と劇場的な演出が先行しており、公的な情報は極めて限られている」

スコット議員はさらに、「現段階で誰に対するどのような不正行為の証拠があるのか、一切明らかになっていない」と指摘した。

トランプ政権下での司法利用への批判

捜索をめぐっては、トランプ前大統領の影響下で司法が政治的な武器として利用されているのではないかとの懸念が示されている。特に黒人女性議員への標的が顕著だ。

  • 2023年:ニューヨーク州司法長官レティシア・ジェームズが不動産詐欺容疑で起訴されたが、後に証拠不十分で不起訴処分となった。
  • 2024年8月:トランプ前大統領が連邦準備制度理事会のリサ・クック理事を「不動産詐欺」容疑で解任しようとしたが、連邦住宅金融庁長官も同様のミスを犯していたことが判明した。
  • 2023年6月:ニュージャージー州のラモニカ・マクアイバー議員がICE施設前での抗議行動で連邦職員妨害容疑で起訴されたが、政治的動機によるものとの主張がなされている。

これらの事例から、民主党系議員らはFBIの捜索が政治的報復の一環である可能性を指摘している。