フィアット500e 2026年モデル、価格が5200ドル値上げ
フィアットはようやく2026年モデルの500eを発表した。しかし、販売不振が続く中で価格を5200ドル引き上げた。新色の追加やラインアップの見直しが行われたが、実質的な変更は限定的だ。
2027年モデルが続々登場する中、500eの投入が遅れていた
多くの自動車メーカーが2027年モデルを先行して発表する中、フィアット500eの2026年モデルの投入が遅れていた。先週、フィアットに問い合わせたところ、同車が生産中止になるのかとの疑問が呈されたが、同社は近日中に発表すると回答していた。
そして、ようやく発表された500e 2026年モデルは、ほとんど需要のない車両に対するマイナーチェンジにとどまった。1日あたりの販売台数が1台未満という低迷ぶりを反映し、実質的な変更は少ない。
新色「マイアミ・サンсет」と内装の改良
2026年モデルの500eは、今夏に発売される予定だ。顧客は空のショールームと新色「マイアミ・サンсет」を目にすることになる。この他にも、新しい「Pop」トリムでは、従来の「Icona」に採用されていた真珠色のダッシュボードに代わり、ボディカラーのダッシュボードが採用される。
主な変更点は、テスラのスーパーチャージャー網へのアクセスが可能になったことだが、これはNACSアダプター(230ドル)を使用する必要がある。
ラインアップの見直しと価格の大幅アップ
2026年モデルでは、500e Giorgio Armani Editionが廃止された。また、エントリーモデルの「Pop」は3万5700ドルからスタートし、前年の3万500ドル(INSPIRED)から大幅に値上げされた。このトリムは廃止されたとみられていたが、フィアットは(RED)エディションの存在を示唆しており、これはオプションパッケージとみられる。
「Icona」トリムは2026年モデルでも継続されるが、価格は3万7700ドルに設定され、2025年モデル比で5200ドルの値上げとなった。販売店が1万5000ドルの値引きを行っても在庫が滞っている現状を考えると、この価格設定は現実離れしていると言わざるを得ない。
500eのスペックと競合車との比較
500e 2026年モデルは、42kWhのバッテリーパックと117馬力(87kW/119PS)、162lb-ft(219Nm)のトルクを発生する電気モーターを搭載している。0-60mph(0-96km/h)加速は8.5秒、航続距離は約149マイル(240km)となっている。
しかし、競合車と比較すると明らかに見劣りする。例えば、シボレー・ボルトは27600ドルで航続距離422km、日産リーフは2万9990ドルで航続距離488kmを実現している。
2026年フィアット500eの価格(米ドル)
- Pop: 3万5700ドル
- Icona: 3万7700ドル
※価格にはデスティネーションフィーは含まれていない。
まとめ:需要の低迷が続く中、価格設定は現実離れ
フィアット500e 2026年モデルは、実質的な変更が少なく、価格が大幅に引き上げられた。販売店は1万5000ドルの値引きを行っても在庫処分に苦戦しており、消費者の関心を引くには至っていない。競合車と比較してもスペックや価格面で劣っており、需要回復の見通しは立っていない。