ジャガーランドローバー(JLR)と中国の自動車メーカーCheryの合弁会社により、新生「フリーランダー」ブランドの第一弾モデル「フリーランダー8」が北京モーターショーで世界デビューを果たした。フリーランダーの名は10年以上ぶりに復活し、電動化を中心としたラインアップでグローバル市場に挑む。
フリーランダー8は、JLRとCheryの新たな合弁会社が開発した独自の「iMAXプラットフォーム」を基盤としている。このプラットフォームは、バッテリーEV、レンジエクステンダーEV、プラグインハイブリッドの3種類のパワートレインに対応可能な柔軟性を備える。車両サイズはランドローバー・ディフェンダー110よりも長く、高さと幅も上回る可能性があり、同モデルからの販売奪取が期待される。
デザインと技術の特徴
フリーランダー8のデザインは、先行して発表されたコンセプトカー「Concept 97」を踏襲している。特徴的な四角形のヘッドライトがフロントに配置され、従来のグリルは廃止され、代わりにバンパーに小型のブラックエアインテークが採用された。また、フロントガラス上部にはLiDARが搭載されている。
公式写真からは、コンセプトカー同様のブラックアウトされたフェンダーアーチやラグジュアリーな外観を演出するスカート、ブラック&シルバーのホイール、ルーフレールなどが確認できる。コンセプトカーに採用されていた後部の自殺ドアは、量産モデルでは一般的なドアに変更された。
内装と技術仕様
インテリアについてはまだ公式写真は公開されていないが、発表資料によると、同クラス最大級の「ミニLED統合スクリーン」が搭載される見込み。これはコンセプトカーのピラー間ディスプレイと同様の構造と推測される。また、フロントシートには「ゼログラビティシート」が採用される予定だ。
技術仕様の詳細は未発表だが、全モデルが800Vの電気アーキテクチャを採用し、EVモデルは最大350kWのDC急速充電に対応することが明らかになっている。
今後の展開と市場戦略
JLRとCheryの合弁会社は、今後5年間で6つの新モデルを市場に投入する計画を発表した。このうち多くは欧州やアジア市場を中心に展開されるが、残念ながら米国市場への投入は見送られる見込みだ。
フリーランダー8のデビューは、JLRにとって中国市場での存在感を高める重要な一歩となる。電動化とグローバル戦略の両面で、今後の動向に注目が集まる。