中国自動車メーカーのチェリー(Chery)は、欧州市場向けに「Freelander(フリーランド)」ブランドのSUVを発売する計画を発表した。同ブランドの展開は、英国のジャガーランドローバー(JLR)との提携により実現する。最初のモデルとなる「Freelander 8」は、北京モーターショーでデビューし、今後数年にわたり複数の新型車が投入される予定だ。
Freelander 8は、1.5リットルのレンジエクステンダー(EREV)仕様を採用しており、全長5,185mm、全幅2,050mm、全高1,898mm、ホイールベース3,040mmの大型SUVとなる。チェリーの「iMax」アーキテクチャを基盤とし、バッテリーEV、プラグインハイブリッド、レンジエクステンダーの3種類のパワートレインが用意される。
JLRのCEOであるPBバラジ氏は、Freelanderブランドの欧州展開について「市場拡大に向けた協力の一環」と位置づけ、自社の販売網との競合を懸念していないと述べた。同氏は取材に対し、「Freelanderブランドの車両は、JLRのデザイン基準に沿ったものであることが重要であり、その後はチェリーの判断に委ねられる。我々は共に市場を拡大すべきだと考えている」と語った。
Freelander 8には、LiDARが標準装備され、華為技術(Huawei)の「Qianwu Intelligent Driving ADS 4.1」が運転支援機能を担うほか、クアルコム(Qualcomm)のSnapdragon 8397が車載電子システムの中核を担う。発売は中国市場から開始され、その後欧州や英国への展開が検討される。チェリー側は、各地域の需要に合わせた独自の派生モデルを開発する方針だ。
JLRは、Freelanderブランドの展開が自社の販売網に影響を与えることはないとの見解を示しており、むしろ市場全体の拡大に寄与するとの立場を取っている。