奇瑞「アリゾS」が北京モーターショーで発表

中国の自動車メーカー、奇瑞汽車は北京モーターショーにおいて、新型セダン「アリゾS」を発表した。同車はアウディのデザイン要素を多く取り入れたコンセプトカーとしてお披露目され、将来的には市販化される見込みだ。

アウディのデザインを流用した斬新な外観

アリゾSは、四ドアのファストバックセダンで、アウディの各モデルからインスピレーションを得たデザインが特徴だ。フロントはRS6およびRS7のような角型ヘッドライトと六角形グリル、大型エアインテークを採用。サイドビューはA5のプロポーションを反映し、リアはA7のようなスリムなフルワイドテールライトバーが目を引く。

スポーツ性を演出するため、19インチアルミホイール、4本出しテールパイプ、統合型ダックテールスポイラーを装備。しかし、その外観とは裏腹に、快適性を重視した走りが想定されている。

パワートレインと内装の詳細

中国メディアの報道によると、市販モデルのパワートレインは2.0リットルターボエンジン(257馬力)を搭載し、8速ATを介して前輪に動力が伝達される見込み。また、内装は現代的な中国車のトレンドに合わせ、デジタルメーターと大型センターインフォメーションディスプレイを採用。運転席前には2本スポークステアリングホイール、センターコンソールには物理ボタンとロータリーノブが配置される。

インテリアカラーはブラウンのシートに紫色のアンビエントライト、ウッドトリム、メタル調スピーカーグリルが組み合わされ、快適性と高級感を演出。さらに、ボディに統合されたADASセンサーにより、AI搭載の運転支援システム「ファルコン・インテリジェント・ドライビング」の搭載が期待される。

発売時期と価格帯

アリゾSは、既存のアリゾ5およびアリゾ8よりも上位に位置づけられるモデルとして、2026年後半の発売が予定されている。中国市場における価格帯は、現行のアリゾ8(¥99,900〜148,900、約14,600〜21,800米ドル)を上回る可能性が高い。

奇瑞の欧州進出戦略との関連性

奇瑞は、アリゾSを欧州市場に投入することで、同地域での存在感を高める計画だ。特に、欧州で人気の高いRAV4のライバルモデルとして、新ブランド「Exeed」を通じて欧州市場に参入する戦略を進めている。

「アリゾSは、奇瑞のデザイン力と技術力を結集したモデル。アウディのデザイン要素を取り入れつつも、独自の個性を打ち出すことで、中国市場だけでなくグローバルな競争力を獲得したい」
— 奇瑞汽車幹部
出典: CarScoops