米下院監視・政府改革委員会は5月15日、元フロリダ州司法長官のPam Bondi氏に対し、5月29日の証人喚問を正式に命令した。同委員会は4月14日に予定されていたボンディ氏の宣誓供述を欠席させたとして、侮辱罪(Contempt of Congress)の告発を提出したと発表した。
委員会の民主党幹部を務めるRobert Garcia議員は声明で、「ボンディ氏はトランプ政権によるエプスタインファイルの処理について重要な知見を持っており、職務の有無にかかわらず、証言と協力が不可欠だ」と述べた。一方で、委員会の共和党多数派は、この告発を「劇場であり、まったく不要」と非難。X(旧Twitter)上で「クリントン夫妻には数か月も猶予を与えたのに」と反論した。
同委員会は、ビル・クリントン前大統領とヒラリー・クリントン元国務長官が既に証言を終えている事実を指摘しながらも、「我々はボンディ氏の5月29日の出廷を確保した。今日、連邦レベルの詐欺対策法案を審議したが、民主党はエプスタイン問題ばかりを取り上げた」と主張した。
司法長官解任後も続く召喚命令
今月早々、トランプ前大統領がボンディ氏を司法長官から解任した後、委員会のスポークスパーソンは「ボンディ氏は司法長官の職務で召喚されたため、解任後は出廷義務がない」と主張していた。しかし、委員会は15日になって正式な証言日を設定。共和党のJames Comer委員長が民主党の圧力に屈した形となった。
エプスタインファイル管理の責任追及
ボンディ氏の在任中、司法省(DOJ)はエプスタインのファイル管理を巡り、複数の不手際が指摘されている。DOJの監察官室と政府説明責任局(GAO)がそれぞれ調査を実施中だ。さらに、ジャーナリストのKatie Phang氏は13日、DOJを提訴。エプスタインファイル透明化法に基づくファイル公開義務を怠ったとして、同法違反を申し立てた。
ボンディ氏の証言は、エプスタインの性的虐待疑惑とファイル管理の責任の所在を巡る議論をさらに加速させそうだ。