マイケル・ジャクソンの性的虐待被害を告発したジェームズ・セイフェック氏が、2024年10月18日、新作伝記映画「マイケル」の公開日に合わせ、被害者同士の支え合いを呼びかける動画メッセージを発表した。

セイフェック氏は「マイケル」の公開に伴い、全米で行われる大規模なプロモーションやビルボード、CMなどが、幼少期の性的虐待被害者にとって「トリガー(心的外傷反応を引き起こす刺激)」となる可能性を指摘。被害者が信頼していた人物(牧師、スポーツコーチ、継親など)から虐待を受けたケースを例に挙げ、「加害者が称賛されることもある中で、真実を語ることの大切さを忘れないでほしい」と述べた。

また、被害者同士が孤独を感じることなく、支え合うことの重要性を強調。「つらい気持ちを抱えた時は、信頼できる人や愛する人に寄り添ってもらい、決して一人ではないと知ってほしい。真実を語ることは、あなたの癒やしの第一歩です」と呼びかけた。

セイフェック氏は、同じく被害を告発したウェイド・ロブソン氏と共に、マイケル・ジャクソンの関連企業(MJJ Productions、MJJ Ventures)を相手取り、現在も民事訴訟を継続中だ。2023年にはカリフォルニア控訴裁判所が、2020年と2021年に下された訴訟却下の判決を覆し、審理を再開させた。

2019年に放送されたHBOドキュメンタリー「リービング・ネバーランド」では、セイフェック氏とロブソン氏が幼少期にマイケル・ジャクソンから繰り返し性的虐待を受けたと主張。両者は、関連企業が「注意義務を怠った」として、従業員が「共謀者・協力者・幇助者」として機能していたと訴えている。一方で、マイケル・ジャクソンの弁護団は「これらの主張は、マイケルの死後に金銭目的で初めて表明されたもので、信頼できる証拠や裏付けは一切ない」と反論している。

「マイケル」は10月18日に全米で公開され、マイケル・ジャクソンの生涯を描く伝記映画。監督はアントワーヌ・フークア、マイケル役は実の甥であるジャファー・ジャクソンが初主演を務める。その他、コールマン・ドミンゴ(ジョー・ジャクソン役)、ニア・ロング(キャサリン・ジャクソン役)、マイルズ・テラー(ジョン・ブランカ弁護士役)が出演。既に興行収入で記録を更新し、批評家からも高い評価を得ている。

出典: The Wrap