ケンタッキー州選出の共和党、トーマス・マスキー下院議員の元交際相手であるシンシア・ウェスト氏が、マスキー議員から5,000ドルの口止め工作を持ちかけられたとして、今週告発した。

ウェスト氏によると、マスキー議員は自身の盟友であるビクトリア・スパーツ下院議員(インディアナ州)に対する不当解雇訴訟を取り下げるよう求め、そのための現金を提示したという。この告発は、マスキー議員の5月19日の予備選挙を1週間後に控えたタイミングで浮上した。

背景と経緯

ウェスト氏は、マスキー議員が自身の選挙対策本部や、対立候補エド・ガルリンの選挙陣営との連携を一切図っていないと述べた。また、マスキー議員が提示した現金は、過去の交際期間中に受け取ったもので、後に返還したと主張している。

ウェスト氏は、マスキー議員がエプスタイン関連文書の公開を求める一方で、自身の盟友に対する不正行為の告発を封じようとしたと非難。マスキー議員が交際中に自身のD.C.滞在を手配するため、スパーツ議員の事務所に6週間の雇用を斡旋したと明かした。しかし、交際が終わった後にスパーツ議員から解雇されたと主張している。

スパーツ議員の主張とウェスト氏の反論

スパーツ議員の代理人は、ウェスト氏の主張に関するコメントは控えるとしつつも、ウェスト氏が90日間の試用期間を経て雇用が延長されなかったことを確認した。一方、ウェスト氏は、自身の離婚訴訟における不備は弁護士を雇わずに自身で対応したことが原因だと説明した。

ウェスト氏はフロリダ州オカローサ郡の学校委員会候補として立候補し、スパーツ議員の事務所で経験したパワーハラスメントや有毒な政治環境と闘うことを公約に掲げている。彼女は「NDA付きの和解金を受け取ることで、文化を教える能力を放棄するような人間であってはならない」と語った。

マスキー議員の反応と選挙戦の影響

マスキー議員は取材に対し、コメントを拒否し、家族法専門のケンタッキー州下院議員スティーブン・ドアン氏に言及した。ドアン氏はウェスト氏の信頼性を疑問視し、過去の離婚訴訟の書類を引用した。

マスキー議員の選挙対策チームは、X(旧Twitter)上でウェスト氏の告発にリンクする投稿に対し、少なくとも1件の返信を非表示にした。その後、選挙対策チームは声明を発表し、「直前の卑劣な策略に反論する価値はない。彼らが流すゴミのような嘘は、いかに必死かを物語っている」と述べた。

スパーツ議員の代理人は、ウェスト氏の主張に関する詳細なコメントは控えるとしつつも、ウェスト氏が90日間の試用期間を経て雇用が延長されなかったことを確認した。

ウェスト氏の経歴と動機

ウェスト氏は、2024年8月にマスキー議員からX(旧Twitter)でメッセージを受け取った後、交際を開始したと明かした。マスキー議員の妻が同年12月に死去した後、2024年12月下旬にスパーツ議員の事務所への雇用を斡旋されたという。2025年1月中旬に交際を解消した後、解雇されたと主張している。

ウェスト氏は、自身の経験を通じて、パワーハラスメントや有毒な職場環境と闘う決意を固めたと語った。

出典: Axios