欧州市場向けの2026年モデル「マツダ2ハイブリッド」が刷新され、新たな標準装備とカラーバリエーションが追加された。その一方で、欧州主要市場では従来の「マツダ2」が販売を終了した。
ハイブリッドモデルに注力、従来型は事実上の撤退
マツダは、欧州市場で展開するトヨタ製ハイブリッドハッチバック「マツダ2ハイブリッド」の2026年モデルを発表した。このモデルは、欧州の厳格化する排出ガス規制を回避するため、2021年12月に発売されたトヨタ・ヤリスのOEM供給車だ。2023年にはフェイスリフトが実施され、マツダ独自のフロントバンパーやグリル、ボディ同色のトリムが追加された。
今回の刷新では、以下の点が強化されている。
- 新色の追加:Charcoal Grey(ダークグレー)、Sky Grey(スカイグレー)、Fern Green(フェアングリーン)の3色を新たに設定。
- 照明類の充実:「Exclusive-Line」グレードには、フルLEDヘッドライトとテールライトを標準装備。
- 内装の差別化:「Prime-Line」「Centre-Line」「Executive-Line」グレードでは、ボディ同色のドアミラーキャップを採用。一方で「Homura」と「Homura Plus」はブラックのまま据え置き。
標準装備が大幅に拡充、安全機能も強化
最大の注目点は、標準装備の大幅な拡充だ。エントリーグレードの「Prime-Line」には、以下の装備が新たに標準化された。
- ヒーテッドフロントシート
- 高さ調整機能付き助手席シート
- リアパワーウィンドウ
- 4スピーカーのオーディオシステム
- 自動防眩ルームミラー
さらに、運転支援システム(ADAS)も強化され、ドライバーモニタリングシステム(疲労検知機能)が新たに標準装備された。上位グレードの「Homura」と「Homura Plus」では、センターコンソールとドアカードにグロスブラックのアクセントが追加された。
パワーユニットは据え置き、性能は変わらず
動力面では、1.5Lガソリンエンジンと電動モーターを組み合わせたセルフチャージングハイブリッドシステムが引き続き採用される。出力は114馬力(85kW / 116PS)で、0-100km/h加速は9.7秒、最高速度は175km/hを維持。ただし、2023年以降のヤリスに搭載されている129馬力(96kW / 131PS)のより強力なハイブリッドシステムは採用されていない。
従来型マツダ2は欧州で販売終了、日本やアジアでは継続
一方で、欧州市場における従来のマイルドハイブリッド仕様のマツダ2は、主要市場での販売を終了した。同モデルは12年間にわたり販売されてきたが、現在は日本やタイ、オーストラリアなどの市場で生産・販売が継続されている。マツダは後継モデルについて公式発表していないが、2025年日本モビリティショーで披露された「ビジョンXコンパクトコンセプト」が、将来の後継モデルのデザイン的なヒントを与えている可能性がある。
「マツダ2ハイブリッドは、欧州市場におけるマツダのラインアップ強化に向けた重要な一手。一方で、従来型のマツダ2は欧州市場からの撤退が現実のものとなった。」