かつての「インターネットの覇者」がたどる凋落の道

2004年のサービス開始直後、フェイスブックは「インターネット上で最もクールな存在」だった。当初はハーバード大学の学生のみに公開され、徐々に他の名門大学へと拡大。創業者マーク・ザッカーバーグが求めた「排他的な魅力」が、サービスの成長を後押しした。2006年に一般公開されると、その人気は爆発的に高まり、2012年には華々しいIPOを果たした。

しかし、その後のフェイスブックはかつての輝きを取り戻すことはなかった。競合他社を次々と買収し(インスタグラム、WhatsAppなど)、市場シェアを維持してきたものの、フィードは「エンゲージメント bait(釣り)」や胡散臭い広告で埋め尽くされ、ユーザー離れが止まらない。2026年までに、AIが生成した低品質なコンテンツや広告、フェイクニュースが溢れるフィードは「無限のタイムライン」と化し、同社が「クリーンアップに関心を示さない」状態が続いている。

メタの「死のスパイラル」を裏付ける兆候

調査ジャーナリストのジュリア・アングウィン氏は、ニューヨーク・タイムズ紙上でメタの衰退を指摘した。同社の直近の決算(4月29日発表)では、ユーザー数が過去初の減少を記録。株価の低迷も相まって、同社が「ゾンビ企業」の時代に突入していることが明らかになった。

インターネット上の「死」は、他の業界とは異なる。かつての覇者であるAOLやヤフーのように、メタも技術的には存続している。ウェブサイトは存在し、顧客もいる。さらには、収益を上げながらスタッフを削減し、残存トラフィックを最大限に活用することも可能だろう。しかし、もはや「時代遅れ」の烙印を押されており、ティーンエイジャーにとっては「AOLのアカウントやヤフーのメールアドレスを持つこと」と同じく、フェイスブックのプロフィールを持つことが「最悪の恥」とされているのだ。

ザッカーバーグの「再起への模索」と限界

アングウィン氏の主張が正しければ、この衰退のスパイラルがザッカーバーグ個人に与える影響は計り知れない。ハーバードを中退後、一時期「本当にクールなもの」のリーダーとして社会的な影響力を手にした彼にとって、かつての栄光はもはや遠い過去のものとなりつつある。

ザッカーバーグはVR(仮想現実)への転換に失敗した後、AI分野での dominance(支配)を目指して「文字通りお金を燃やす」ような投資を続けている。しかし、現状では競合他社に大きく後れを取っており、唯一の「成果」はフェイスブックのフィードがかつてないほど「ゴミで溢れている」ことだけだ。それでも、彼にはまだ「驚かせる力」が残っているのかもしれない。メタが教えてくれたのは、かつて愛されたサイトが「さらに悪化する」可能性があるということだ。

メタの未来:崩壊か再生か

メタの衰退は、単なる一企業の問題にとどまらない。ソーシャルメディアの巨人が抱える構造的な課題、ユーザーの信頼喪失、そしてテクノロジーの進化がもたらす新たな競争環境──。これらの要因が複雑に絡み合い、同社の行く末を左右するだろう。ザッカーバーグがかつての輝きを取り戻すことはできるのか、それともメタは「インターネットの墓場」へと消えていくのか──。その答えは、これからの数年間で明らかになる。

出典: Futurism