バージニア州最高裁の判決が民主党に衝撃

米国の民主党議員らは2月21日、バージニア州最高裁が2026年の米中間選挙で民主党が最大4議席を獲得する可能性があった選挙区画定案を却下したことに対し、深刻な落胆を示した。判決は共和党にとって大きな追い風となり、下院奪還の可能性を高める結果となった。

議員らの反応:完璧な勝利が必要に

匿名を条件に発言した民主党議員は、電話インタビューで「カリフォルニアとバージニアは我々の大きなチャンスだったのに」と述べ、選挙区画定の見直しが頓挫した現状を嘆いた。同議員は「民主党は勝利するために完璧な選挙結果を出さなければならない」と強調した。

別の民主党議員は、Axiosへのテキストメッセージで「F*****ck!!」との一言で反応を示した。また、下院民主党幹事長のハキーム・ジェフリーズ議員(ニューヨーク州選出)の代理人はコメントを控えた。

選挙戦略の見直しを迫られる民主党

民主党議員らは、選挙区画定の見直しが頓挫したことで、選挙戦略の見直しを迫られている。民主党議員の一人は「これは米国民にとって悪いメッセージだ。権力者があらゆる手段を使って声を封じようとしている」と述べた。

民主党議員のマーク・ヴィージー議員(テキサス州選出)は、判決を「不快極まりない」と表現し、「明らかに失望だ」と語った。

選挙区画定を巡る党派間の攻防

バージニア州最高裁は4月の住民投票結果を覆し、州の独立選挙区画定委員会の一時停止を決定した。民主党は現在の6-5の議席比率を10-1に拡大し、テキサス州など他州での共和党による選挙区画定に対抗する計画だった。

判決は、共和党にとって選挙区画定戦争での優位性を確立するものとなった。共和党議員らは、米国最高裁による「投票権法」の弱体化判決を受け、南部諸州で選挙区画定の操作を進めている。

民主党議員の一人は「明らかに良いニュースではない。投票権法判決と合わせ、共和党側による選挙操作の可能性が高まっている」と述べた。

民主党議員らの見解:勝利は当然ではない

民主党議員の一人は「これは民主党議員にとって衝撃的な出来事だが、我々が無敵ではないことを思い出させてくれる」と語った。別の議員は「民主党は中間選挙の勝利を当然視すべきではない。政権の不人気だけに頼るのではなく、自らの実績をアピールする必要がある」と述べた。

選挙資金の使い道に疑問の声も

判決は、民主党が選挙区画定の住民投票推進に6250万ドル(約46億円)を投じたことについても疑問を投げかけている。このうち約4000万ドルは、ジェフリーズ議員が支援する501(c)4団体「House Majority Forward」から拠出された。

民主党議員の一人は「これは政治資金の無駄遣いであり、政治のさらなる腐敗を招くだけだ」と述べた。

今後の展望:民主党の選挙戦略に影響

判決は、民主党の選挙戦略に大きな影響を与えることが予想される。民主党議員らは、選挙区画定の見直しが頓挫したことで、選挙戦略の見直しを迫られている。共和党にとっては、選挙区画定戦争での優位性を確立する好機となった。

出典: Axios