2024年4月22日放送のポッドキャスト「デイリー・ブラスト」(The Daily Blast)の内容を一部編集したものです。
グレッグ・サージェント(司会者):これは「ザ・ニュー・リパブリック」発行のデイリー・ブラストです。DSRネットワークが制作・配信しています。司会のグレッグ・サージェントです。
トランプ政権のプロパガンダ担当者にとって、戦争をめぐる発言を擁護するのがますます困難になっています。トランプ氏はイランとの合意が近いと発言していますが、政権内部からは、その公の発言が逆に合意形成を困難にしているとのリークが出ています。こうした中、ホワイトハウス報道官カロライン・レアビットはFOXニュースで「カルト的」な発言を繰り広げました。彼女はメディアをトランプ氏への「崇拝不足」だと激しく非難し、トランプ氏の士気を高めるためのお追従に満ちた演説を展開。たとえ合意に至ったとしても、この「冒険」を成功と見せかけるのは極めて難しいことが浮き彫りになりました。
この混乱の実態はどれほど深刻なのでしょうか。元国家安全保障会議(NSC)および国務省幹部で、中東情勢の専門家であるエミリー・ホーン氏を招き、現状を分析してもらいます。
エミリー・ホーン:お招きいただきありがとうございます、グレッグ。
サージェント:2週間の停戦期限が迫っています。収録時点では、JD・バンス議員の和平交渉のためのイラン訪問が延期されていますが、イラン側が米国の提案に応じていないためです。とはいえ、交渉が再開される可能性は常にあります。ホルムズ海峡の状況も混沌としています。現在の交渉状況と主要な争点について、改めて整理していただけますか?
ホーン:交渉は停止しています。再開の見通しは立っていません。ホルムズ海峡は現在もイスラム革命防衛隊(IRGC)が支配しています。IRGCこそがイランの実権を握る組織であり、同組織のミサイルやドローンが13人の米兵を殺害し、中東各地の米大使館や外交施設を攻撃。さらに湾岸地域の石油施設やデータセンターを破壊しました。こうした被害について、ペンタゴンのトランプ支持派幹部は「勝利目前」と主張しながらも、実態を隠蔽し続けています。
政権が「イラン政権との協議が進み、和平の可能性がある」と発言するたびに、彼らはイランの実権が誰にあるのかさえ把握していないことが露呈しています。特に、米軍の攻撃で「イラン海軍や空軍が壊滅した」と豪語する場面では、その無知ぶりが際立ちます。海軍や空軍はそもそも権力の中枢ではありません。FOXニュースでそうした発言を繰り返す政権の実態は、交渉相手にとっても明確な「シグナル」となっているのです。