三菱自動車工業が手がける「M55 RS」が、ホンダ・シビックをベースにしたレトロなスポーツカーとして登場した。同社はこれまでにも、シビックを独自の解釈でカスタマイズしたモデルを発表しており、今回のM55 RSもその流れを汲む一台だ。
M55 RSは、マニュアルトランスミッションのみの設定で、専用バッジや限定カラー、内装のリファインが施されている。2026年の生産台数は55台に限定され、価格は888万8,000円(約55,700米ドル)と、シビックの2倍近い価格設定となっている。
ベースはホンダ・シビック RS
M55 RSのベースは、ホンダ・シビック RSの1.5Lターボエンジン(180馬力)で、6速マニュアルトランスミッションと組み合わせられている。なお、シビックにはe:HEV RSというハイブリッド仕様も存在するが、M55 RSは現時点では従来のガソリン仕様のみの展開となっている。
レトロなデザインと専用装備
M55 RSの外観は、アメリカン・マッスルカーや「ケンメリ」と呼ばれた日産・スカイラインなど、1970年代のスポーツカーを彷彿とさせるデザインが特徴。ドア、ウインドウ、ルーフラインのみがベース車から流用され、フロントとリアは完全に再設計されている。専用のバッジや「Shore Blue Metallic」「Nardo Grey」といった限定カラー、異なるデザインのアルミホイールが採用されるほか、フロントスプリッターとリアスポイラーは標準のM55から引き継がれている。
内装では、リングレザーシートにRSの刺繍と赤いステッチが加えられ、シフトノブにも同様の処理が施されている。さらに、カーボン調のインパネや赤のアクセントが加わり、ステアリングホイールには三菱自動車工業のバッジが配されている。
価格はシビックの2倍、それでも売れる理由とは
M55 RSの価格は888万8,000円で、これはシビック RSのマニュアル仕様(439万8,900円から)の約2倍に相当する。三菱自動車工業は2026年の生産台数を55台に限定し、販売は同年4月24日から全てのディーラーで開始される。なお、2027年以降の生産・販売については未定となっている。
三菱自動車工業はこれまでにも、シビックをベースにした独創的なモデルを発表しており、M55 RSもその集大成とも言える一台だ。レトロなデザインと高級感あふれる内装、限定生産という希少性が、高い価格設定にも関わらず人気を博す理由となっている。