原油価格が、イラン戦争勃発以来の高値を更新した。ブレント原油は一時1バレル126ドルを超えた後、木曜日の朝にかけて114ドル前後に下落した。米国の基準油種であるWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエイト)も104ドル前後で推移した。

今回の価格高騰は、ホルムズ海峡の封鎖が長期化する可能性に対する市場の反応とみられる。同海峡は世界の原油輸送の要衝であり、封鎖が続けば供給不足が深刻化する懸念が強まっている。

米国の軍事的対応に関する動きも注目されている。トランプ大統領は本日、イランに対する新たな軍事行動計画に関する briefing を受ける予定だ。また、米政府は国際連携を強化し、ホルムズ海峡の航行を確保するための取り組みを進めているとの報道もある。

米国のガソリン価格も上昇が続いている。AAA(米自動車協会)によると、木曜日の朝時点で平均ガソリン価格は1ガロン4.30ドルを記録し、前日から7セント以上、前年同期比で1ドル以上の上昇となった。

市場関係者の見方:INGのアナリスト、Warren Patterson氏とEwa Manthey氏は「原油市場は、ペルシャ湾における供給途絶という現実に直面し、過剰な楽観から現実へと移行している」とコメント。米国とイランの交渉決裂や、ホルムズ海峡の航行再開に向けた見通しの暗さが、市場の不安を増幅させていると指摘した。

今後の注目点:6月のブレント先物契約が本日満期を迎えることで、さらなる価格変動が予想される。また、米国が主導する国際連合の結成に向けた動きが進んでおり、その成果が注目される。

出典: Axios