日産が再び「面白いクルマ」を目指す理由

日産は現在、厳しい状況に直面している。かつての熱狂的なファン層やブランドの歴史的価値は健在だが、近年の商品ラインナップの停滞により、その勢いは弱まっていた。しかし、CEOのイヴァン・エスピノサ氏が就任から1年余りで「日産は復活した」と宣言。同社の再建に向けた具体的な計画が明らかになりつつある。

新たな再建プランの全容

日産北米担当上級副社長兼チーフプランニングオフィサー、ポンツ・パンディクティラ氏は、米メディアThe Driveのポッドキャスト「The Drivecast」に出演し、日産の再建戦略について語った。

1. レストモッド事業の本格始動

同社は新たに専門部署を設立し、クラシックカーのパーツやレストモッド(復元改造)キットの生産を開始する。これにより、かつての名車を現代に蘇らせる取り組みが加速する。

2. 米国市場向けJDM化キットの投入

インフィニティQ50をベースに、米国市場向けに「日産スカイライン」化を可能にするJDM(日本仕様)変換キットを提供する計画だ。これにより、スカイラインの名を冠したモデルが再び米国で走行することになる。

3. 高性能SUV「QX80」のパワーアップ

600馬力超を誇る高性能QX80が、今年後半にディーラーに導入される。同社のフラッグシップSUVがかつてないパフォーマンスを発揮する。

4. Xterraの復活と新世代SUV・トラック群

人気SUV「Xterra」の復活が計画されているほか、フレーム構造を採用した新世代のSUVおよびトラックのラインナップも拡充される見込みだ。

スポーツカー戦略とGT-Rの将来

日産の再建プランには、スポーツカー部門の強化も含まれる。同社の幹部陣には自動車愛好家が多く、かつての名車「シルビア」やスポーツカーの復活を目指している。また、現行のZモデルの今後についても言及されたほか、伝説のスポーツカー「GT-R」については「現状は休止中だが、死んだわけではない」との見解が示された。

「日産はかつての輝きを取り戻す。そのための具体的な施策を今後も発表していく」
— ポンツ・パンディクティラ氏(日産北米担当上級副社長)

「The Drivecast」が明かす日産の内部戦略

「The Drivecast」はThe Driveによる週刊ポッドキャストで、自動車業界の最新動向や裏話を毎週水曜日に配信している。同番組では、日産の幹部陣へのインタビューを通じて、同社の再建戦略や今後の商品計画について深掘りしている。

同番組はSpotify、Apple Podcasts、Amazon Musicで聴取可能。高評価やフィードバックは[email protected]まで寄せられたい。

出典: The Drive