米国下院民主党議員のデイビッド・スコット氏(80歳)が死去し、2020年以降で11人目の民主党議員が在職中に死去したことで、党内で「高齢化問題」が再燃している。
スコット議員は8期目を目指す選挙戦の最中で、2022年から健康上の問題が報告されていた。同議員の死去は、前日には不正疑惑で辞任したシーラ・シェルフィウス=マコーミック議員の後を受ける形となった。
下院議員の一人は匿名で取材に応じ、年齢が「負担となっている」と指摘した。「私は80歳まで議員を務めるつもりはない。なぜ他の議員はそうするのか理解できない。普通の人は当然疑問を抱くだろう」と述べた。
同議員はさらに、「イランとの戦争阻止や投票権保護、国土安全保障省の監視など、あらゆる票が必要な状況で、議員が死去や辞任で議席を失うことは問題だ」と強調。「本当に、あなたの選挙区で最適な代表者はあなたしかいないのか自問すべきだ」と語った。
前民主党全国委員会副委員長で若手党員のデビッド・ホッグ氏は、「スコット議員の死去は家族やスタッフ、彼を支えた全ての人にとって悲しい出来事だが、選挙区の住民や民主党にとっても大きな損失だ」と述べた。
別の民主党議員は、「現在の議席差がわずか218対212議席という状況では、議員一人一人が2年間の任期を全うできるか真剣に見直す必要がある」と指摘した。
高齢議員の「固執」と世代交代の議論
一方で、民主党内の高齢議員たちは依然として選挙戦への意欲を示している。81歳のエマニュエル・クレーバー議員(現職)は、「ナンシー・ペロシ、マキシン・ウォーターズ、スティニー・ホイヤー、ジム・クライバーン議員(いずれも85歳以上)と議論したいなら、挑戦してみればいい。その結果は想像できるだろう」と発言し、若手議員からの批判を一蹴した。
クレーバー議員は元黒人議員連盟(CBC)委員長で、スコット議員も同連盟のメンバーだった。CBCは民主党内で最も古参かつ穏健派のグループの一つだが、2020年以降に死去した議員16人のうち半数がCBCメンバーであったことから、改めて世代交代の必要性が浮上している。
「失礼な言い方かもしれないが、2020年以降に死去した議員16人のうち半数がCBCメンバーだった。議会の11%しか占めていないグループから半数が失われた。これは世代交代について真剣に議論すべき問題だ」
— ワシントンD.C.在住のXユーザー、アンドリュー・ダミティオ