米フロリダ州にあるセントラルフロリダ大学(UCF)の2026年度卒業式で、来賓スピーカーを務めた不動産会社幹部のグラディス・コールフィールド氏が、AIを「次なる産業革命」と発言したところ、就職を控えた学生たちから激しいブーイングが発生した。

コールフィールド氏は同大学の卒業式でスピーチを行い、「私たちは大きな変革の時代を生きている」と述べ、変化は「刺激的だが、同時に不安を覚える」と語った。その後、「人工知能の台頭が次なる産業革命だ」と発言した際、学生たちは一斉にブーイングを浴びせ、会場は騒然となった。コールフィールド氏は驚愕の表情で演壇から一歩下がり、「一体何が起きたのでしょう?」と発言。その後、「どうやら私は共感を得たようだ」と自身の発言に対する反応を受け止めた。

しかし、スピーチはさらに波乱を呼んだ。コールフィールド氏が「数年前まではAIは私たちの生活に影響を与えていなかった」と発言すると、学生たちは逆に大きな歓声を上げた。動画では、学生たちが手を上げて喜ぶ様子が映し出されている。コールフィールド氏は再び驚き、AIの社会への影響について「二極化した反応」と評したが、学生たちの反応はむしろ「AIがなかった時代」を懐かしむものだった。

その後もスピーチは続き、コールフィールド氏が「今やAIは手のひらに収まるほど身近になった」と発言すると、再びブーイングが起きた。コールフィールド氏は「情熱的ですね!素晴らしい」と困惑した様子でコメントした。

この2分間の動画は、SNSで瞬く間に拡散され、コールフィールド氏のAIへの楽観的な見解と、就職難に直面する学生たちの現実との乖離が浮き彫りとなった。米国では新卒の就職市場が厳しさを増し、コンピューターサイエンス学位取得者の就職も困難になっている。また、企業はAIツールを活用して入社レベルの業務を自動化する動きが加速しており、AIに対する不安は若年層を中心に広がっている。

調査によると、米国人のAIに対する評価は低く、移民・関税執行局(ICE)よりもAIを好まないという結果も出ている。特にZ世代の48%が、AIがもたらす労働市場へのリスクが利点を上回ると考えているという。

「AI業界がいかに多くの人々から嫌われているか、そしてその理由を真剣に考えるべき時だ」
— @CantEverDie(ツイッター投稿)
出典: Futurism