米国中央軍(CENTCOM)は10月28日、米国旗を掲げた商船2隻が湾岸を出るためホルムズ海峡を通過したと発表した。これは米軍が「プロジェクト・フリーダム」を発動し、商船の安全な航行を支援する取り組みの一環だ。
同日には米海軍のミサイル駆逐艦もアラビア海からホルムズ海峡を通過し、現在湾岸で活動中だという。CENTCOMは声明で「米軍は商業船の航行再開に向けた取り組みを積極的に支援している」と述べた。
背景と経緯
米政府高官によると、2隻の商船は直接の護衛こそなかったものの、米軍が設定した防衛ゾーンを通過した。イラン側による攻撃はなかったが、米軍は新たな交戦ルールを導入。ホルムズ海峡を通過する船舶に対する即時の脅威、例えばイスラム革命防衛隊(IRGC)の高速ボートやイランのミサイル陣地に対し、攻撃を許可した。
米政府の主張とイランの反応
米財務長官スコット・ベッセント氏はFOXニュースのインタビューで「米国はホルムズ海峡の航行を再開させた」と述べ、米軍が海峡の「完全な支配権」を握っていると主張した。その上で「イランから攻撃を受けた場合にのみ反撃する」と発言した。
これに対しイラン軍は声明で「米国の挑発行為は現状を複雑化させ、湾岸の船舶の安全を脅かす」と非難。商船やタンカーに対し、イラン軍との調整なしに海峡を通過しないよう呼びかけた。
また、イランのニュース通信社ファールス(IRGC系)は同日、米海軍艦艇が海峡を通過しようとした際に2発のミサイルが命中したと主張したが、CENTCOMはこれを否定。IRGCは後に「警告射撃」を行ったと主張を修正した。
出典:
Axios