1960年代後半の自動車デザインは、7年という期間で大きく変化した。例えば、クライスラー300やコルベットはその間に3世代、サンダーバードに至っては4世代が登場した。こうした時代背景の中で、ゼネラルモーターズ(GM)が1967年に発売したC/Kトラックは、それまでのモデルとは一線を画す斬新なデザインを採用していた。

現在、1967年から1972年にかけて生産されたシュバービアン(シボレーとGMCの双方で販売)は、ヴィンテージカーとしての価値が上昇している。かつてはピックアップトラックに比べて人気が低かったシュバービアンだが、近年では若いコレクターや愛好家からの注目が高まり、良好な状態の個体にはプレミアムが付くようになった。

シュバービアンのデザインには、細部にわたるこだわりが見られる。例えば、リアパネルの傾斜したエッジや、ボディからわずかに突き出た独特のテールライトは、単なるピックアップトラックの延長線上ではなく、独立した存在感を放っている。

これらの新型トラックは、GMの伝説的なデザイナー、ビル・ミッチェルによって手がけられた。ミッチェルは、1960年代のGMを代表する名車であるビュイック・リビエラなど、数多くの傑作車のデザインを手掛けた人物だ。新型トラックは、使い勝手と安全性の向上を図ったほか、二重構造の荷台や片手で開閉可能なテールゲートなど、実用面でも大きな進化を遂げた。

ただし、足回りについては、従来のプラットフォームを踏襲していた。リアホイールドライブモデルでは、トレーリングアーム式のリアサスペンションと独立懸架のフロントサスペンションが採用され、4WDモデルでは、リジッドアクスルとリーフスプリングが前後輪に装備されていた。

1967年から1972年にかけてのシュバービアンは、先代モデルと比べてデザインの統一感が高まり、テールパネルやテールライトなど、ピックアップトラックや後に発売されたSUV「ブレイザー」「ジミー」とは一線を画す独自の要素を備えていた。最大の変更点は、3列目の乗降を容易にするための「3ドア化」だ。これは、従来の2ドアモデルに比べて、2列目乗員が路側から乗り降りしやすくなっただけでなく、ホイールベースの延長(127インチ)によって実現した。それまでのシュバービアンは、114~116インチのホイールベースを採用していたが、この世代から長尺のピックアップトラックと同じプラットフォームを共有するようになった。

エンジン面では、GMCが1967年に305立方インチと351立方インチのV6エンジンをラインアップに加えた。このうち351立方インチは1968年に廃止されたが、305立方インチは1969年の前半まで生産された。このほか、シボレーの直列6気筒エンジンや、信頼性の高い小型V8エンジン、さらには大型V8エンジンまで幅広く用意されていた。小型V8エンジンには、283、307、327、350立方インチのバリエーションがあり、400立方インチエンジンもラインアップされていたが、これは排気量こそ大きいものの、技術的には小型V8に分類される。1967年から1972年にかけてのシュバービアンで最大のエンジンは、

出典: Hagerty