アラバマ州南東部のハウストン郡を相手取り、憲法で保障された医療受給権を侵害されたとして、女性が連邦裁判所に提訴した。早産の兆候があったにもかかわらず、拘置所職員が医療介助を拒否したと主張している。
訴状によると、被告のティファニー・マックエルロイさん(当時34歳)は2024年5月23日に化学物質危害罪で逮捕された。妊娠中の薬物使用が疑われていたが、出産歴に早産のリスクがあった。5月26日未明、マックエルロイさんは拘置所職員に破水を知らせたが、24時間にわたり医療介助を受けられなかったという。
訴状によれば、職員は「明らかな陣痛の兆候」があったにもかかわらず、医療支援を拒否。医師助手と看護師による診察後も、おむつとイブプロフェンのみが与えられた。胎児の心拍数上昇が確認されたが、病院への搬送要請は無視された。
激しい腹痛と羊水の漏出が続く中、マックエルロイさんは拘置所内の裁判出廷を強いられ、自力で移動を余儀なくされた。同日の夜には他の収容者が緊急事態を職員に伝えたが、ほとんど対応はなかったとされる。
5月27日未明、マックエルロイさんは激しい痛みと出産の兆候を訴えたが、職員は911番通報を禁じられていたと主張。他の収容者が助けを申し出たところ、暴行や taser(電気ショック装置)の使用を示唆され、脅迫されたという。
最終的に、収容者の一人が出産を手助けし、新生児の口と鼻の吸引と胸部刺激を行ったことで、赤ちゃんは呼吸を開始した。しかし、この事態に至るまで職員による医療介助はなかったと訴状は述べている。
出典:
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