空冷エンジン搭載の840馬力Speedster
米カリフォルニア州を拠点とするガンター・ヴェルクスは、Porsche 911をベースとしたレストモッドで知られるチューナーだ。同社が手掛ける最新作「プロジェクト・エンドゲーム」は、空冷エンジンを搭載した840馬力のSpeedsterで、同社のSpeedsterプログラムの集大成となる1台だ。同時に、新たに立ち上げられたコーチビルディング部門「GWX」のデビュー作でもある。
顧客の要望で実現した空冷4.0Lツインターボ
通常のガンター・ヴェルクスの車両も大幅な改造が施されるが、今回の顧客はさらにカスタマイズレベルを高めた。特に注目すべきは、空冷エンジンの搭載だ。Rothsport Racing製の4.0L水平対向6気筒エンジンはツインターボ化され、840馬力、660lb-ft(約895Nm)のトルクを発生する。最高回転数は7,500rpmに設定され、専用比率に調整された6速マニュアルトランスミッションを介して後輪に動力が伝達される。
このプロジェクトは「予算無制限」のプロジェクトであったことがうかがえる。例えば、エンジン冷却用のインタークーラー2基は24金メッキ仕様となっている。
993世代のスタイリングを踏襲したエクステリア
840馬力という出力は、量産型911を凌駕する性能を持ち、ガンター・ヴェルクスが手掛けるSpeedsterの中でも最速となる見込みだ。また、車両重量はカーボンファイバーボディの採用により約1,180kgに抑えられ、パワーウェイトレシオも優秀な数値となっている。
エクステリアは「True Candy Red」に塗装され、993世代の911を彷彿とさせるデザインが採用された。ボディパネルは同社のターボモデル由来のものを使用し、大型ターボエンジンに対応するために新たに設計されたリアフェンダーが特徴的だ。ヘッドライトベゼルやドアミラーのアクセントには24金が使用されている。
内装にも贅沢な仕様
インテリアでは、シフトノブが24金製で、6つの宝石が埋め込まれた特別仕様となっている。その価値は、低走行距離の996世代911と同等かそれ以上とも言われている。
2026年4月にデビュー、GWX部門の今後に期待
「プロジェクト・エンドゲーム」は、2026年4月25日にカリフォルニア州コスタメサで開催される「Air|Water」イベントにて初公開される。同車はSpeedsterプログラムの最終作となるが、今後はGWX部門による更なる個性的な1台限りの車両が登場することが期待される。