OpenAIのCEOサム・アルトマン氏は、テスラCEOのイーロン・マスク氏がOpenAIの研究者に対し、実績に基づくランク付けを強要したことで、同社の文化に「甚大な損害」を与えたと明らかにした。
この発言は、マスク氏がOpenAIを相手取った訴訟の一環として行われた証言の中で行われた。アルトマン氏は、マスク氏が当時のOpenAI社長グレッグ・ブロックマン氏や元最高科学責任者イリヤ・スツケバ―氏に対し、研究者を実績でランク付けし、まるで「チェーンソーで切り裂くように」厳しく評価するよう求めていたと述べた。
アルトマン氏は、マスク氏のこうした管理手法がテスラで知られていたスタイルであったことを認めた上で、それが研究所運営には適していなかったと指摘した。「マスク氏は優れた研究所を運営する方法を理解していなかったと思います」とアルトマン氏は弁護士のウィリアム・サヴィット氏からの質問に対し、証言した。
さらに、マスク氏のOpenAIからの離脱が社内のモラルに与えた影響についても言及。アルトマン氏は、マスク氏の行動が研究者間の信頼関係を損ない、研究環境の悪化につながったとの見解を示した。
マスク氏は2018年にOpenAIを離れ、現在は同社の設立当初の目標に反する行動をとっていると批判されている。アルトマン氏の証言は、両者の対立が単なる個人的な確執にとどまらず、AI研究の在り方そのものに関わる問題であることを浮き彫りにした。
出典:
The Verge