スマートブランドの新型コンセプトカー「Concept #2」が北京モーターショーで初公開された。これは、かつての名車「フォートゥー」の後継モデルにあたり、完全電気自動車として欧州の都市部を走行することを目指すモデルだ。

スマートは現在、メルセデス・ベンツと中国の自動車メーカー・ジーリーの共同所有となっており、今回のコンセプトカーはドイツ側のメルセデス・ベンツがデザインを担当。スマート史上最も洗練されたモデルとして注目を集めている。

フォートゥーの歴史と進化

1998年にデビューした「フォートゥー」は、当時としては革新的な都市型車両として開発された。スウォッチの創業者であるニコラス・ハイエックによって構想され、当初はフォルクスワーゲンとの提携が計画されたが、最終的にメルセデス・ベンツが実用化を主導した。

フォートゥーの特徴は、トリディオン鋼製安全セルと交換可能なプラスチック製ボディパネルを採用した「スマートエンジニアリング」にあった。エンジンは599ccターボ3気筒をリアに搭載し、ややぎこちない自動マニュアルトランスミッションで駆動していた。高速性能は控えめだったが(ただし、 Brabusバージョンは加速性能を向上させていた)、燃費性能は非常に優れていた。

2024年に生産を終了するまでに3世代を数えたフォートゥーは、最終的にメルセデスのEVブランド「EQ」の一環として電気自動車化されていた。しかし、航続距離の制限により市場での魅力は限定的だった。これに対し、新型「#2」は最大300kmの航続距離を実現し、大幅に性能を向上させている。

上質な仕様とデザインの継承

外観はフォートゥーの特徴を踏襲しつつ、ゴールドのメタリックトリムやレザーインテリアなど、上質な仕様が採用されている。サイズはほぼ変わらないが、より高級感のあるデザインへと進化している。

「Concept #2は、メルセデス・ベンツのデザインチームの創造性と情熱が結集したモデルです。欧州のスマートユーザーのライフスタイルと移動ニーズに合わせ、手軽で俊敏、そして効率的な未来を描いています」
ウルリッヒ・ウーファー(スマートヨーロッパCEO)

「都市型車両は単なる移動手段ではなく、喜びを与える存在でなければなりません。フォートゥーの伝統的なデザインを受け継ぎながら、新時代の「機能性がファッションになる」というコンセプトを体現しています。これは実用性だけでなく、個人のアイデンティティを表現する存在でもあります」
カイ・ジーバー(スマートデザイン責任者)

発売は2027年、欧州市場へ

生産モデルの発表は、2024年10月に開催されるパリモーターショーで行われる予定。欧州市場への販売は2027年から開始される見込みだ。

出典: Hagerty