ターゲットがショッピングカートを一新、大容量設計で顧客体験を刷新
米ターゲットは、全米で展開する店舗のショッピングカート50万台を、新型「Series 3」に順次切り替える。新型カートは大容量設計を採用し、スタンレーの大型水筒やスターバックスの巨大カップなど、これまでのカートでは入りきらなかった商品も余裕で収納できる。さらに、操作性と耐久性を高めた設計で、顧客のショッピング体験向上を目指す。
ターゲットのショッピングカートは、1970年代に導入された赤いカートが象徴的だが、今回の刷新は顧客の声を徹底的に反映したものだ。同社のサラ・デュース副社長(ストアデザイン担当)は「カートは顧客が店舗に入って最初に触れるアイテムであり、店内で最も使用されるアイテムの一つです。顧客体験を左右する重要な要素です」と語る。
新型カート「Series 3」の主な特徴
- 大容量設計:従来よりも広いスペースを確保し、スタンレーの大型水筒やスターバックスの巨大カップなど、大きな商品も楽々収納可能。
- 操作性の向上:顧客が片手でスマートフォンを持ちながら、飲み物を持ってカートを押すといったシーンを想定し、操作性とスムーズな走行性を追求。
- 耐久性とサステナビリティ:全プラスチック製の新型カートは、従来の金属フレームとプラスチック部品を組み合わせたハイブリッド型よりも、曲がりにくく、環境にも配慮した設計となっている。
- 20年分の顧客調査を反映:ターゲットは過去20年にわたる顧客行動の分析と最新のトレンドを基に、新型カートを開発。顧客が求める「操作性」「スムーズな走行」「直進性」を重視した。
ターゲットの戦略的取り組み
ターゲットは近年、DEI(多様性・公平性・包摂)政策の見直しに伴うボイコットや、アマゾンの利便性、ウォルマートの手頃な価格と使いやすいUIとの競争に直面していた。新CEOのマイケル・フィデルケ氏は、同社の「手頃でおしゃれな小売り」というルーツに立ち返り、顧客体験の向上を通じて業績回復を目指す。新型カートの導入は、その象徴的な取り組みの一つだ。
「カートは顧客体験の第一歩であり、店内で最も使用されるアイテムです。私たちは常にカートの改良を続けてきましたが、今回のSeries 3は、顧客の声を徹底的に反映した結果です」
サラ・デュース(ターゲット副社長、ストアデザイン担当)
今後の展望
ターゲットは今後数年かけて、全米の店舗に新型カートを順次導入する予定。新型カートの導入により、顧客のショッピング体験が向上し、同社の競争力強化につながることが期待される。
出典:
Fast Company