ドイツの自動車メーカー、オペルは2027年モデルとなる新型「コルサ GSE」を発表した。同車は最高出力276ps(281PS / 207kW)、最大トルク345Nmを発揮する電気自動車で、0-100km/h加速5.5秒という圧倒的な性能を誇る。これは、同じプラットフォームを共有する姉妹ブランドのプジョー「e-208 GTI」を上回る数値だ。

コルサGSEは、前輪駆動ながらもリミテッドスリップデフを採用し、高性能ブレーキや専用サスペンションで走行性能を向上させている。また、80年代のホットハッチを彷彿させるplaid(チェック柄)のバケットシートや、アルカンターラ素材のインテリア、アルミペダル、鮮やかなイエローのアクセントなど、クラシックなデザイン要素を取り入れている。

走行性能とプラットフォームの共通化

コルサGSEの心臓部は、51kWh(実用容量)のバッテリーを搭載した単一モーター。スポーツモード時には276psを発揮するが、通常モードでは228ps(231PS / 170kW)に抑えられる。0-100km/h加速は5.5秒を記録し、同じプラットフォームを採用するプジョーe-208 GTI(5.7秒)や、重量が47kg増えているクロスオーバーモデル「モッカGSE」(5.9秒)を凌駕する。

また、非ステランティス系のライバルであるアルピーヌ「A290」(6.4秒)やミニ「Cooper JCW」(5.9秒)と比較しても、コルサGSEは圧倒的な加速性能を誇る。さらに、ステアリングやペダルのレスポンスも通常のEVより大幅に向上しており、サーキット走行にも適したチューニングが施されている。

デザインとインテリアの特徴

外観では、3本スポークのアルミホイールやブラックルーフ、リアスポイラー、スポーティなバンパーが特徴。ホイールは19インチで、タイヤはミシュラン「Pilot Sport 4S」を履く。内装では、plaid柄のシートのほか、アルカンターラのトリム、アルミペダル、鮮やかなイエローのアクセントが施され、加速データやGフォースを表示する専用のパフォーマンスメーターも装備される。

航続距離と今後の展望

現時点では航続距離の公式発表はないが、コルサGSEは同じCMPプラットフォームを採用する他のステランティス車と同様のバッテリー容量を搭載する見込みだ。そのため、プジョーe-208 GTIと同等の航続距離349kmが期待される。これは市街地走行には十分だが、長距離ドライブにはやや不安が残る数値だ。

一方で、フォルクスワーゲン「ID.ポロ GTI」は418kmの航続距離を謳うが、出力は223ps(226PS / 166kW)に留まり、コルサGSEとのパフォーマンス勝負では後れを取る見込みだ。

オペルは、コルサGSEでホットハッチの伝統に回帰しつつ、電気自動車ならではの走りとデザインを融合させた。今後、さらなる詳細なスペックや価格が発表されることが期待される。

出典: CarScoops