俳優テッド・ダンソンが、ABCのシットコム「Help Me Help You」のシーズン中の打ち切りを受け、テレビ界からの引退を真剣に考えたと明かした。同作は2005年から2006年にかけて放送されたが、ダンソンはこの経験を機に、半時間ドラマというジャンルとの決別を決意したという。

「Cheers」や「Becker」など、これまで数多くのシットコムで活躍してきたダンソンだが、半時間ドラマへの挑戦は「うまくいかなかった」と振り返る。ポッドキャスト番組「Where Everybody Knows Your Name」に出演した際、ダンソンは「半時間ドラマのパーティーには長すぎた。自分はもう面白くないし、楽しめていない。他の才能あるコメディアンが活躍している。このジャンルから降りようと思った」と語った。

ダンソンは同番組で、アダム・スコットと対談し、自身のキャリアの転機についても語った。例えば、スティーヴン・スピルバーグ監督の戦争映画「プライベート・ライアン」への出演や、自身が「クソ番組」と評した「Curb Your Enthusiasm」への早期参加など、様々な試みを重ねてきたという。

しかし、FXの法廷ドラマ「Damages」に出演したことが、ダンソンをテレビ界に引き戻すきっかけとなった。同作では、脚本家のグレン・ケスラーとトッド・ケスラーが、撮影直前にダンソンに演技指導を受けることを提案。当初は「自分が間違っているのか」と不安を感じたが、最終的に指導を受け入れた。

演技指導を受けたダンソンは、自身が「信頼できる俳優」であり、観客に安心感を与える存在であると指摘された。しかし、億万長者のアーサー・フロビッシャー役を演じるためには、これまでの「優しさ」とは異なる「不遜さ」が必要だと教えられたという。

「Damages」に出演したことで、ダンソンはテレビ界への情熱を取り戻し、その後も「CSI:科学捜査班」「The Good Place」など、数々の人気シリーズに出演。現在も「A Man on the Inside」などで活躍を続けている。

「半時間ドラマのパーティー」に別れを告げたダンソンだが、その活躍は今なお続いている。

出典: The Wrap