テネシー州の共和党議員団は5月5日、州内で唯一民主党議員が議席を有する選挙区を事実上消滅させる選挙区割り改定案を発表した。同州の民主党議員スティーブ・コーエン氏をはじめとする民主党議員や支援団体は同日、記者会見を開き、この改定案に対する強い反対を表明した。
共和党が提案する新たな選挙区割りでは、コーエン議員の議席を含むテネシー州第9選挙区が廃止される見込みで、これにより民主党議員は州議会から完全に排除される可能性が高まっている。同選挙区は民主党の強固な地盤として知られており、過去数十年にわたり民主党議員が議席を維持してきた。
民主党側は、この選挙区割り改定が党派的な意図に基づく「選挙区の不正操作(gerrymandering)」にあたると非難。コーエン議員は記者会見で、「これは民主主義への攻撃であり、有権者の声を奪う行為だ」と強調した。また、支援団体の代表は「選挙区改定は公平性を欠き、少数派の権利を侵害する」と主張した。
一方で共和党側は、選挙区割り改定は州の人口変動に基づく「公平な見直し」であり、党派的な意図はないと主張。同党の幹部は「選挙区の再編は州の憲法に則った手続きに従って行われている」と述べた。
この選挙区割り改定案は現在、州議会で審議中だが、民主党議員や支援団体による反対運動が激化しており、今後の行方が注目されている。
出典:
The New Republic