「トランプフォン」発売から8カ月、60万ドル超の預かり金が消えたまま
トランプ支持者の間で「T1フォン」の未配送問題が深刻化している。昨年6月に発売されたこのトランプブランドのスマートフォンは、9月までに届くとされていたが、8カ月経過した今も多くの顧客が商品を受け取れていない。しかも、預かり金100ドル(計約5,900万ドル)の返金も行われていない状態だ。
顧客の怒り爆発、SNSで泣き寝入り状態を訴える
「トランプフォンを注文した supporters です。ドン・ジュニア、エリック、どこにありますか?注文した4台のゴールド版がまだ届きません」。TikTokで拡散された動画で、一人の男性がこう訴えた。推計59万人がこの「T1フォン」を購入し、トランプ・オーガナイゼーションに5,900万ドル以上の資金を提供したが、顧客は今も商品どころか返金すら受けられない状況に置かれている。
「60万人がトランプフォンを注文し、100ドルの預かり金を支払ったのに、一度も商品を受け取っていません。6,000万ドルはどこに行ったのでしょうか?」
— MAGA Cult Slayer(Xユーザー)
NBCニュースが追跡調査のために注文したところ、顧客サポートからは「発売日未定」との回答しか得られなかった。また、人気ニュースサイト「Popular Information」も顧客サポートに問い合わせたが、返金に関する具体的な回答は得られなかった。
「アメリカ製」の看板は消え、スペックも大幅に変更
当初は「アメリカ製」を売りにしていたT1フォンだったが、発売直前になって「アメリカの価値観を反映した設計」や「アメリカの手によるデバイス」といった曖昧な表現にすり替わった。さらに、発売前の広告では6.78インチの画面サイズと12GBのRAMが謳われていたが、現在は6.25インチの画面サイズに変更され、RAMの記載は完全に削除されていることが「The Verge」の調査で判明した。
トランプ・オーガナイゼーションは現在も公式サイトで新規受付を続けているが、顧客は「商品が存在しない可能性もある」と不安を募らせている。これは、T1フォンを巡る一連の騒動の最新の事例に過ぎない。
トランプ陣営の対応に顧客は失望
昨年6月の発売当初は、ドナルド・トランプ・ジュニアがポッドキャストで「アメリカ製で製造される」と発言していたが、数週間後にはその表現は公式サイトから削除された。顧客は「アメリカ製」という言葉に惹かれて購入を決めたが、実際には製造国すら明確にされていない。
顧客サポートに問い合わせても、具体的な発売日や返金に関する回答は得られていない。多くの顧客が「泣き寝入り」を強いられており、トランプ陣営の対応に失望の声が上がっている。
顧客が取るべき行動は?
- 公式サポートへの再問い合わせ:顧客サポートに対して、発売日や返金に関する具体的な回答を求める。
- クレジットカード会社への連絡:預かり金の返金が行われない場合、クレジットカード会社にチャージバックを申請する。
- 消費者庁への相談:アメリカの消費者保護団体や関連機関に相談し、集団訴訟の可能性を検討する。