トランプ大統領の閣僚更迭に見る「逆DEI差別」の疑惑
トランプ大統領は、自身のイラン政策を擁護する中で、「彼らはすぐに戦争を終わらせたいと思っているが、歴史を振り返れば、第一次世界大戦は4年3カ月、第二次世界大戦は6年、朝鮮戦争は3年、ベトナム戦争は19年、イラク戦争は8年かかった。私は5カ月だ。5カ月で終わらせることができた」と述べた。しかし、この「5カ月」という主張の根拠は不明確だ。
女性閣僚の更迭が相次ぐ
その一方で、ホワイトハウスは閣僚の更迭を繰り返している。先週、労働長官のロリ・チャベス=デレマーが辞任を発表した。ホワイトハウス報道官のスティーブン・チュンはソーシャルメディアで、彼女自身による発表の機会すら与えずに辞任を発表した。
チャベス=デレマーは、過去7週間で3人目の女性閣僚の更迭となった。前任者は、3月24日に国土安全保障省を去ったクリスティ・ノームと、4月2日に司法長官を退任したパム・ボンディだ。
「逆DEI差別」の疑惑
専門家らは、この更迭のパターンに注目している。英国の作家イアン・フレミングの小説『ゴールドフィンガー』に登場するセリフに倣えば、「一度は偶然、二度は偶然、三度目は故意の行為」という言葉が当てはまるのではないかと指摘する。
実際、男性閣僚の中にも、同等かそれ以上の問題を抱えている者がいる。例えば、国防長官のピート・ヘグセスは、国防総省と国家に多大な損害を与えていると批判されているが、いまだに職に留まっている。同様に、商務長官のハワード・ルトニックは、チャベス=デレマーよりも大きな利益を得ているにもかかわらず、解任されていない。また、ロバート・F・ケネディ・ジュニア保健福祉長官は、ボンディよりも過激な発言で知られるが、依然として在職中だ。
男性閣僚の更迭はあるのか?
トランプ大統領は、この更迭のパターンが「逆DEI(ダイバーシティ、エクイティ、インクルージョン)差別」に見える可能性を認めるだろうか。エネルギー長官のクリス・ライトは先週、ガソリン価格が来年まで3ドルを下回らない可能性を示唆したが、彼の更迭は議論されていない。
専門家の見解
「この更迭のパターンは、単なる偶然とは考えにくい。トランプ政権は、男性閣僚に対しては寛容な一方で、女性閣僚に対しては厳しい基準を設けているのではないか」と、政治評論家のウィリアム・クリストルは指摘する。
今後の展望
トランプ大統領が、この「逆DEI差別」の疑惑を払拭するために、男性閣僚の更迭に踏み切るのか、注目が集まっている。