米国のドナルド・トランプ前大統領が、ホワイトハウスで開催されるUFC(総合格闘技)大会のPR記者会見で、選手を「動物」と呼んだ発言が波紋を広げている。

選手の称賛に対し「彼らは正しい」と返答

2026年5月6日の記者会見で、UFCライト級王者ジャスティン・ゲイジー選手は、トランプ氏が1990年代にUFCの普及に貢献したことに感謝を述べた。当時、UFCは「動物」と揶揄され、誰も信頼を寄せていなかったと振り返った。

これに対しトランプ氏は「彼らは正しい」と発言。ゲイジー選手は「一部はそうかもしれません」と曖昧に応じた。このやり取りは瞬く間に拡散され、物議を醸した。

6月14日にホワイトハウスでUFC大会を開催

トランプ氏はUFCの大ファンで、自身の誕生日である6月14日にホワイトハウスの芝生でUFC大会を開催する計画を発表した。メインイベントはゲイジー選手 vs イリア・トプリア(ライト級王座戦)とアレックス・ペレイラ選手 vs シリル・ガネ選手(暫定ヘビー級王座戦)が予定されている。

大会の費用は約6000万ドルと見積もられているが、TKOホールディングス(UFCの親会社)が全額負担するため、納税者の負担はない。史上初のホワイトハウス開催となるこの大会だが、トランプ氏の差別的な発言は決して目新しいものではない。

supportersを巧みに操る発言の数々

トランプ氏は supportersを巧みに操る発言で知られ、支持者を「愚か者」や「弱虫」と呼んだり、自身の精神鋭敏性をアピールするために「認知テストを受けた」と発言したりするなど、一貫性のない発言を繰り返してきた。

また、過去には女性を性器で表現したり、戦死した米兵を「 loser」と呼んだり、自身の supportersを「 poorly educated(教育水準の低い人々)」と呼んだりするなど、数々の差別的発言で物議を醸してきた。さらに「ニューヨークの Fifth Avenue で誰かを撃っても supportersは離れない」と発言し、支持者の盲目的な忠誠心を示唆した。

supportersを操る手法の背景

トランプ氏は supportersを操る発言を繰り返すことで、支持率を維持しつつも、常に注目を集める戦略を取っていると指摘されている。 supportersを「動物」と呼んだ今回の発言も、その一環と見る向きが多い。