前大統領ドナルド・トランプ氏は5月3日、ワシントンD.C.で開催されたホワイトハウス記者会養(WHCD)における銃撃事件を受け、計画中の大統領公邸地下に設置予定のセキュリティ施設改修の必要性を強調した。
事件の概要:3日夜、WHCD会場のワシントン・ヒルトンホテルで、男がショットガンを所持してセキュリティを突破しようとし、発砲後に拘束された。トランプ氏はこの一報を受け、会場から緊急退避した。
トランプ氏は事件後の記者会見で、ワシントン・ヒルトンホテルのセキュリティ体制について「特に安全とはいえない建物だ」と指摘。その上で「計画中の大統領公邸のセキュリティ強化が必要な理由が今回の事件で明らかになった」と述べた。
計画中の大統領公邸には、かつて東ウィングがあった地下に「安全なシェルター」を設置する予定だという。
トランプ氏の発言内容
トランプ氏は今回の事件を、自身の命を狙った過去の暗殺未遂事件と関連付けた。
「今日のように、かつてないレベルのセキュリティが必要だ」
(トランプ氏談)
同氏は2024年7月にペンシルベニア州バトラーで行われた選挙キャンペーン中の暗殺未遂事件をはじめ、複数回の命を狙われた経験を持つ。特にバトラーの事件では、シークレットサービスのセキュリティ体制の不備が指摘され、その後大規模な改革が実施された。
また、同年11月にはフロリダ州のゴルフ場で再び暗殺未遂事件が発生したが、その際は発砲には至らず、容疑者は今年初めに終身刑が言い渡された。
今回のWHCDは、トランプ氏が第1期在任中に欠席していたため、2度目の出席となったが、事件発生により中止に追い込まれた。同氏はソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」で、WHCDが30日以内に再開催される見通しであると述べた。
なお、米誌「ザ・デイリー・ビースト」は、トランプ氏がWHCDでの演説で、自身の政権に対して不公平な報道を続けるメディアを批判する意向だったと報じていた。
事件を受け、トランプ氏は「このような事態を受け、全ての米国民に対し、対立を平和的に解決するよう呼びかける」と述べた。