米国のイラン政策をめぐり、トランプ前大統領が突然の方針転換を発表し、閣僚らを困惑させた。
トランプ氏は10月8日、自身のソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」に投稿し、米海軍艦艇によるホルムズ海峡の船舶護衛計画「プロジェクト・フリーダム」を「短期間停止する」と表明した。その理由として、イランとの交渉促進を挙げた。投稿には「双方が合意した。封鎖は継続されるが、プロジェクト・フリーダムは一時停止し、合意の最終化と署名を目指す」と記された。
しかし、そのわずか数時間前まで、政府高官らはこの計画を公に説明し、称賛していた。国防長官のピート・ヘグセス氏と国務長官のマルコ・ルビオ氏は同日、それぞれ記者会見で計画を支持する発言を行った。
ヘグセス氏は「米国の商船2隻と駆逐艦がすでに安全に海峡を通過した。これはイランが主張する海峡支配を否定する事実だ」と述べ、さらに「世界各国の数百隻の船が米国の支援を受けて海峡を通過しようとしている」と強調した。続けて「我々は優位に立っており、プロジェクト・フリーダムはその優位性をさらに高める」と語った。
一方、ルビオ氏は「エピック・フューリー作戦は終了し、目標を達成した」と述べ、イランとの戦争終結に向けた計画の重要性を強調した。また「我々はさらなる事態の発生を望んでいない。平和の道を選びたい。大統領も合意を望んでいる」と語った。
しかし、トランプ氏の突然の発表により、閣僚らは「吊るし上げ」を食らう形となった。イラン政策の行方は依然不透明で、大統領は戦争終結を主張しつつも、交渉と威嚇を繰り返す状況が続いている。
出典:
The New Republic